2020.06.12
5-6月期月間報告 得する?損する?主要10銘柄実践投資シミュレーション
重要トピックに左右された1ヶ月。1番活躍した銘柄は?
今回は5-6月期の月間報告となります。
5月14日(木)〜6月11日(木)の約1ヶ月間で、収支はプラスになったのか、それともマイナスになったのか。
まずは6月4日(木)に予想した結果から振り返りましょう。
この時のビットコイン総量は換算して0.0895BTC、ドル換算にして849.889ドル(当時レートで約9万2700円)でした。
これが6月11日の予想時にはこのようになりました。
0.0851BTC
835.244ドル
先週予想時に比べ、ビットコインは0.00044BTC減ったことになりました。
値上がり予想数の平均は7.3でしたが、結果的に値上がりしたのは5銘柄、最も変動があったのはステラで約5%のマイナスとなりました。
この1週間は全体的に横ばいの推移となっているため、保有資産でもさほど大きな変動はなかったと言えそうです。
ビットコインの総量が減少した理由もほぼステラの価格下降が要因と見ていいでしょう。
ドルベースでは14.645ドル減という結果になりました。
現在、円高ドル安が進んでいることから、円換算では約8万9300円となり、先週比で約3400円のマイナスになったことになります。
このような状況で、月刊仮想通貨デジタル編集部の「陸奥守」「大空翔」「鈴木宙」の3人は以下のように予想しました。
陸奥「この1週間は株式市場が好調であったため、暗号資産には大きな値動きがみられなかった。したがって、基本的には先週の予想と同じで、BTCの上昇を予想。ETHは話題性のあるニュースがあったため、上昇予想を1位に、BCHは相場の安定感から上昇を予想。その他はほぼ横ばいになると予想した」
鈴木「記事執筆時点では主要銘柄は全面的に下降傾向だが、イーサリアムだけは違う面白い動きをしていて上昇傾向だ。今週はイーサリアムに期待したい。ビットコインは100万円をわずかに超え、ここから一気に上昇するか、もしくはガクンと下がるかは専門家の間でも意見が分かれているが、もちろん僕は上昇を確信している」
大空「結果的にこの1週間は市場全体がビットコインとイーサリアムの動向に引っ張られ、パッとしない状況だったと思う。しかし今週も上位2銘柄は変わらず、どちらかが起点となって価格は全体的に上向くと予想した。特にバイナンスコインは今まで下位予想をしていたが、何かしらの発表により上昇する予感がしたため順位を上げた。リップルとテゾスに関してはポジティブに捉えられる相場状況ではないと判断し下位予想とした」
値上がり予想数の平均は6.67となり、こちらも先週の予想とさほど変わりませんでした。
しかし、横ばいの推移とはいえ、10銘柄のうち5銘柄が1週間比でマイナス域に入っていることを考え、大空は7銘柄を現物、3銘柄をテザーにすることにしました。
ライトコインと同率で8位になっているバイナンスコインは先週テザーにしているため、そのままテザーとしてキープ。
同率最下位となっているリップルとビットコインSVを新たにテザーへ交換し、保有テザーは合計244.753USDTとなりました。
バイナンスコインと同率のライトコインをテザーにしなかった理由は、ライトコインはビットコインやイーサリアムとそこまで連動しない性質があるためです。
そのため、現物として残すことにしました。
それでは最後に結果を発表します。
5-6月期の収支はこのようになりました。
「ビットコインの量は減ったが、ドルベースで見ればプラス」という結果になりました。
ドルベースでは、相場全体が底上げされ、先月比でリップルとビットコインSVを除く全ての銘柄がプラスに転じていたことが要因になったのではないでしょうか。
逆に、ビットコイン建で見た際にビットコインの量が減っている要因としては以下のようなことが挙げられます。
ビットコインが価格を上げていることにより、ビットコインをそのまま現物で保持する動きが強まったため、ビットコイン建でアルトコインを取引する際にアルトコインの相場が落ちた
つまり、ルールから逸脱はしますがビットコインの総量を増やしたければ、「ビットコインが高値をつけた段階でテザーを含むアルトコインに交換」し、ビットコインの下落を待つ。
そして、「ビットコインが底を見せたところでアルトコインを全てビットコインにする」という作業が必要だったということになります。
うまくいけばの話にはなりますが、このように取引すればビットコインの総量を増やしつつ、ドルベースで見た際にもプラスになっていたことでしょう。
ただし、これはどこを高値とし、どこを底と見るかの判断が難しい上に、その都度柔軟な対応が必要となります。
ここからはこの1ヶ月の振り返りになります。
なんと言っても、予想の肝となったのはビットコインの半減期後のハッシュレートでした。
こちらに関しては前回詳しく書いていますので、1度ご覧いただければと思います。
また、このハッシュレートによってビットコインの価格が左右されていた面は否めず、市場全体に影響を与えました。
そのため、今期のビットコイン推移は非常に軟調だったと言える結果になりました。
一方で、アルトコインは比較的上昇した傾向にあり、特にイーサリアムとテゾスの活躍が目立ちました。
イーサリアムに関しては5月14日〜6月11日の約1ヶ月で18%ほどプラスになり、アルトコインの中でも活躍した銘柄となりました。
テゾスは6月に入ってから好調な推移をたどっていたことから、11%のプラスとなりました。
6月-7月期の肝となるのは、これまで1万ドルの壁で跳ね返されているビットコインの動向と、年初から非常に好調な推移を見せているイーサリアムの存在でしょう。
現在の暗号資産業界を牽引する2トップが重要なことは誰の目からみても一目瞭然でしょう。
しかし、他の銘柄にはこれといった要因がない上に、ここ最近の市場は両銘柄が特に起爆剤となっていることから、この2銘柄が上向くかどうかで来月の結果が大きく変わると言い切ってもいいかもしれません。
また、昨年の同時期は暗号資産が全面高となり、軒並みの銘柄が昨年の最高値をつけた月でもあります。
昨年と状況は違いますが、大いに期待したいところです。
次回は7月3日に6月-7月期の中間報告を行う予定です。
果たして来月は得するのか、損するのか、お楽しみに!
※本企画は投資“シミュレーション”
となっています。
あらかじめご了承ください。