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中国、ビットコインのマイニングシェアで2位に浮上

昨年まで世界最大のビットコインマイニングシェアを誇っていた中国が、規制強化に伴う急落を経て今年1月に世界2位のシェアにまで浮上したことがわかった。ケンブリッジ大学のCCAF(Cambridge Center for Alternative Finance)が17日に公開した国家別ハッシュレートのデータを通じて明らかになった。

中国では昨年5月にビットコインマイニングの全面的な禁止令を施行し、国外への拠点移動やマイニング事業閉鎖などが相次いだ。当時、世界のビットコインマイニングの大半を占めていた中国で厳しい規制が行われたことで、暗号資産(仮想通貨)市場全体に大きな波紋が及んだ。

このような背景から、中国国内でのハッシュレートのシェアは昨年7月に0%まで激減していたが、最新のデータによると未だに中国でマイニングを行う企業は存在することがわかる。

なお、現在のハッシュレートの国家別シェアは、1位の米国が37.8%で2位の中国は21.1%になっている。CCAFによる統計は提携するマイニングプールからのデータを元に作成されているため、厳密に正確なデータが収集されているわけではない。特に中国ではマイニング禁止令が発令されたことから、ハッシュレートを0として虚偽の申告をしたマイニングプールもあるだろう。

しかし今回公開されたCCAFの調査結果を見ると、中国のシェアは昨年の暮れから徐々に上がっていることから、秘密裏にマイニングを行ってきた層が存在することがわかる。

一方で、現在世界最大のビットコインマイニングのシェアを誇る米国では、マイニングに積極的な姿勢を見せる州も存在する。特に電気料金が安い地域を中心にハッシュレートは高い傾向にあり、ジョージア州を筆頭にテキサス州やケンタッキー州などでもマイニングが盛んに行われていることがうかがえる。

画像:Shutterstock