2022.05.17
スクウェア・エニックスが、ブロックチェーン領域を推進させていくことがわかった。13日に行われた決算説明会において明らかにされた。
説明資料によると、「新規領域への挑戦」を掲げ、よりブロックチェーン領域のエンタテイメント事業をより推進させていくという。その中では、NFT(非代替性トークン)やブロックチェーンゲームに関する取り組み、そして独自トークンの発行などについて語られた格好だ。
スクウェア・エニックスは今年2月にブロックチェーン・エンタテインメント事業部を新設し、NFTデジタルシール「資産性ミリオンアーサー1stシーズン」プロジェクトに取り組んだ。そのプロジェクトにおいてNFTビジネスの実績と手応えを得たことで、同シリーズの2ndシーズンの制作を決定したと説明している。
さらに、NFTビジネスにおける「収益構造」、「遊びの幅」、「NFT保有体験」の可能性にチャレンジしていくという。同時に複数のプロジェクトも企画、開発をしているとのことだ。
いずれもスクエニの長年培ってきたゲーム開発、運営のノウハウを活かし、NFTゲームコンテンツを制作していく方針と説明する。具体的な施策としては以下の内容を挙げた。
また、スクウェア・エニックスはブロックチェーン領域への投資も行っている。現在は、Web3.0領域大手のAnimoca Brandsや、メタバース・「The SANDBOX」の開発を行うTHE SANDBOX、そして日本において通信事業者向けのクラウドゲーム、メディアコンテンツストリーミングソリューションを提供するUbitusなどに投資を行っている状況だ。その他にも、世界ベースで複数案件への投資を検討中という。
Animocaに関しては、2020年3月に2億3,000万円の資金調達ラウンドに参加し、主導した。
THE SANDBOXについてはメタバース上の土地を購入済みで、RPG「ダンジョンシージ」を提供していく。
同ゲームはGas Powered Gamesが手掛けるファンタジー世界を舞台とするRPG。スクウェア・エニックスが権利を買収し、シリーズとしては2011年発売の「ダンジョン シージ3までリリースされている。
今回の発表を受け、いよいよスクウェア・エニックスがブロックチェーン領域に本格参入を決めたことがうかがえる。
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