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テラ、攻撃対策導入でブロックチェーン一時稼働停止

ステーブルコインプロジェクト・テラ(Terra)の開発を行うTerraform Labsは13日、テラの稼働をブロック高7603700で一時停止した。13日、公式Twitterを通じて発表した。

LUNAの急落で暗号資産(仮想通貨)市場に混乱が広がり、ネットワーク攻撃を回避するためソフトウェアを更新するとしていた。停止したのは日本時間13日午前1時過ぎで、3時にはブロックの生成を再開した。

テラのブロックチェーン上で発行される暗号資産LUNAは5日前の1万円以上の価格から99%下落し、記事執筆時点では約1円で取引が行われている。先月には時価総額が5兆円を超え、暗号資産時価総額順位も10位内に入っていた。

テラの支援組織であるルナ・ファウンデーション・ガード(LFG)はUSTの価格回復に向け15億ドル(約1,930億円)の資金調達を目指しているが、現時点で進捗は不透明なままだ。

また、大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)はLUNAの暴落を受け、LUNAの証拠金取引停止を発表した。12日、バイナンスはブログで「予防措置」の手段として、LUNAの価格が0.005USDT以下になった場合、このペアを上場廃止にすると発表していた。

代替投資手段として、LUNAとバイナンスUSD(BUSD)の先物取引を始めるという。また、テラのネットワーク速度の低下と混雑が発生しているため、大量の出金取引が保留状態にあるとも発表した。バイナンスは急落が始まった10日にLUNAとUSTの出金を一時停止する方針を明らかにしている。

記事執筆時点でUSTは018ドル(約22円)を推移しており、価格回復にどれほどの時間を要するか見通しが立っていない状況だ。

世界的なインフレや景気後退懸念もあり、暗号資産市場も状況は芳しくない。そうした中で発生した今回の一件は、暗号資産市場に追い討ちをかけた格好となった。

USTの価格回復は暗号資産市場全体を左右することにもつながるため、その動向は極めて重要となる。また、現在の暗号資産市場は非常にボラティリティが高く、些細な情報が入ったとしても過敏に反応する可能性が考えられるため、注意が必要だ。

画像:Shutterstock