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アカツキが25億円のWeb3.0特化型ファンド「Emoote」を設立

「ドラゴンボールZドッカンバトル」などで知られる株式会社アカツキが12日、Web3.0領域に特化した25億円規模のファンド「Emoote」の設立を発表した。

シンガポールにアカツキの法人子会社「Emoote Pte.Ltd.」を設立し運用を開始した。将来的に発行するトークンに対して出資するSAFT(Simple Agreement for Future Tokens)や、株式に加えて転換できるトークンワラントなどの方法にも対応する。1社あたりの出資額は30万ドル(約3,860万円)を想定している。支援の一環として、Web3.0に関する最新動向とノウハウを共有する勉強会を無料で開催していくとのことだ。

これまで、Emooteはアジアを中心に急成長中のSTEPN(ステップン)をはじめ、エンターテインメント、メディア、ライフスタイル分野をWeb3.0テクノロジーで変革する20以上のプロジェクトに投資を実施してきた実績がある。STEPNはNFT(非代替性トークン)スニーカーを購入し、移動することでトークンを得ることができるMove-To-Earnモデルを提案し、大ヒットしているGameFiプロジェクトだ。

GameFiの代表的存在であるAxie Infinityがベトナム、GameFiスカラーシップのYield Guild Gamesがフィリピンから誕生するなど、Web3.0領域では、アジアが重要なポジションが占めてきたとアカツキは説明する。

2022年は「Web3.0元年」とも言われており、世界中でWeb3.0領域のスタートアップやプロジェクトが生まれている。海外での成功事例を受け、日本でもWeb3.0領域プロジェクトが急増しており、トークンによる資金調達、グロースの具体的な支援の需要が高まってきたと同社は指摘する。

アカツキは「世界をエンターテインする。クリエイターと共振する。」をミッションに、世界中のクリエイターやアーティスト達と共鳴し、人々の心を動かすエンターテインメントを創り続けることで成長を目指してきた。

これまでエンターテインメントとテクノロジー特化型ファンド「AET Fund」(2017年設立、北米、インド対象)、国内スタートアップとアーティストへの支援を目的にしたファンド「Heart Driven Fund」(2018年設立)を通し、国内外の投資先スタートアップ支援をしてきた。

今年4月には、国内スタートアップ支援を目的にした50億円規模のファンド「Dawn Capital」の運営を開始。また1月にはGameFiプラットフォームLootexのシードラウンドにSpartan Capital、Infinitt Ventures Crypto、LD Capitalと共に出資を発表した。

画像:Shutterstock