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米メタ、実店舗の「メタストア」をオープン メタバース製品の実体験が可能に

米メタ(Meta:旧Facebook)社が25日、米カリフォルニア州バーリンゲームにレイバンのサングラスなどのメタバース製品を実体験できる小売店・「メタストア(Meta Store)」をオープンすると発表した。

メタストアは来月9日に営業を開始する。同時に、meta.comにショップ機能をリンクし、実際の製品をオンラインで簡単に買うことができるようになるという。ショップではVRを利用することでメタバース体験が可能となる。

リリースでは、「メタストアでは、展示される全ての実際の製品をメタバースで体験し、実際に購入することが可能です」と述べられた。

ビデオを通して店員と話をすることや、商品についての説明を受けること、サングラスブランドのレイバンの歴史を知ることなどができるという。レイバンのサングラスについては、様々なスタイル、カラー、レンズのバリエーションを試着して、自分にベストなものを見つけることができる説明している。また、VRで実際の商品に触れているような体験ができる。

メタストアの責任者であるマーティン・ギリアート(Martin Gilliard)氏は「1度体験してもらえれば、より深く理解して貰えると思います。お客様は友人にメタストアへ行こうと誘うことになるでしょう」と述べた。

さらに、デモ体験の様子を30秒間のミックスドリアリティクリップ(Mixed Reality:リアルとバーチャルの世界の融合)にして、他の人と共有することも可能だという。メタストアはメタ社のReality Labs本社近くに設置され、約1550平方フィート(約143平方メートル=43坪)の広さを用意する。

ギリアート氏は、「この地に店舗を構えることで、私達はより多くの実験を行い、顧客が体験したデータを開発に取り入れることができます。今後、小売戦略を立てる上で役立つでしょう」と語った。

メタストアの目標については、「我々の製品が将来的にメタバースへの入り口になり得るということを人々に理解してもらうためのスペースにすること。この店でメタバースを売るわけではありませんが、製品がメタバースとつながることで非常に便利になるということを理解してもらえると期待しています」と述べている。

多くの米大手テック系企業が実店舗を構えている中、メタはこれまで2004年のFacebook創業から今にいたるまで実店舗を構えていなかった。カリフォルニアの店舗を旗艦店として、全国的展開を図れるかどうか注目が集まることだろう。

また、メタバースと実店舗の融合が今後のトレンドになる可能性もあり、メタの取り組みが試金石となる可能性もある。

画像:Shutterstock