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松竹、メタバース用いた「META 歌舞伎」をNFTとして商品化

松竹は13日、メタバース空間と俳優の演技をリアルタイムで合成して演出した源氏物語を題材とした歌舞伎「META歌舞伎 Genji Memories」の分割したシーンを「META歌舞伎 NFT」として商品化すると発表した。

4月16日(土)正午に、GMOグループ傘下のGMOアダムスが運営するNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」へ初出品する予定だ。

このNFTは今年1月25日に生配信された「META歌舞伎Genji Memories」のハイライトシーンを14本に分割したものとなる。そのうち12本のハイライト映像データNFTについては、先着順で1アイテムあたり1万円にて販売される。

また、2本のプレミアム映像データNFTについては1万5,000円からオークション形式で販売される予定だ。オークションスケジュールは2022年4月16日正午〜2022年4月24日23:59となっており、初回落札者特典として、希望する名前宛てに購入シーンの場面写真に中村壱太郎氏と中村隼人氏のサインを入れて送付するという。

松竹は、「歌舞伎の400年の歴史上初のメタバース空間での歌舞伎、そして初のリアルタイム配信となった希少な映像を、デジタル上でただ一人保有することができる記念すべき1つ目のNFT商品となります」と説明している。

松竹は今後、デジタルを活用した幅広い施策を行なっていくとしており、その一環で世界にコンテンツを発信する表現者・クリエイターの支援などを目的としたプラットフォームのリリースを予定していると明かした。今後の展開については順次詳細を発表していくという。

「META歌舞伎 Genji Memories」は、歌舞伎初の試みとなる3DCG背景やVFXと現実世界で撮影した映像をリアルタイムで融合する撮影手法であるバーチャルプロダクションを用いて「源氏物語」を題材に製作された歌舞伎作品。平安時代を緻密に再現したバーチャルセットと歌舞伎俳優の演技をリアルタイム合成し、配信致したと松竹は説明する。

同社はプレスリリースで、「伝統を重んじながら、400年以上続く歌舞伎の精神——既存の考えにとらわれずに流行を取り入れ、より新しい形で人々を楽しませる“反骨精神”“かぶき者” ——を受け継ぎ、NFTの他、メタバースやMR(Mixed Reality)等のデジタルを活用した新しい表現についても積極的に取り組んで参ります」と語り、今後も積極的にデジタルを活用していく姿勢を見せた。

画像:松竹