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米エピック社、ソニーとレゴ関連投資ファンドから約2,500億円を調達

人気オンラインゲーム「フォーナイト」などで知られるエピックゲームス(Epic Games)は11日、20億ドル(約2,510億円)の資金調達を行ったことを発表した。

今回のラウンドに参加したのは、ソニーグループと、玩具大手レゴの創業者一族が率いる投資ファンドのキアクビ(KIRKBI)。それぞれ10億ドル(約1,255億円)を出資した。共に仮想空間「メタバース」を構築し、継続的な成長をサポートするというエピック社のビジョンを後押ししていく。今回の資金調達により、エピック社の企業価値は315億ドル(約3兆9,500億円)となった。

ソニーは、メタバース市場が世界の注目となっている今、ゲームや音楽、映画など、同社が抱えているコンテンツをメタバースと融合化させ、エンターテインメントの強化につなげる考えを持っている。

ソニーによるエピックゲームへの出資は今回で3回目。合計投資金額は14億5000万ドル(約1,820億円)となり、エピック社の約4.9%の株式を保有することになる。

エピック社は11日に出した報告書で「エピック社、ソニーグループ、キアクビの3社ともクリエイターとプレイヤーの双方を高く評価し、デジタルとフィジカルを融合させた新しいソーシャルエンターテインメントの創造を目指します。この投資により、メタバースを構築し、プレイヤーが友人と楽しみ、ブランドがクリエイティブで熱中できる体験を構築し、クリエイターがコミュニティを築き、成功するためのスペースを作るという我々の活動を加速させることができます」と述べた。

また、ソニーの吉田憲一郎CEOは「クリエイティブ・エンターテインメント企業として、クリエイターとユーザーが時間を共有する空間であるメタバース分野において、エピック社との関係を深めるために投資することを大変嬉しく思います」と述べた。

エピック社は1991年、ティム・スウィーニー(Tim Sweeney)氏が創設したゲーム企業。米国を拠点に世界40ヵ国以上に展開している。フォーナイト、Unreal、Gears of War、Infinity Bladeなどの人気ゲームを手掛けており、オンラインゲーム領域を牽引する企業として知られる。

画像:Shutterstock