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テスラCEOのイーロン・マスク氏、Twitter株9.2%取得

米電気自動車大手テスラのCEOであるイーロン・マスク氏が、Twitter社の株式9.2%を取得したことが4日、明らかになった。SEC(米証券取引委員会)に提出された資料で判明した。

資料によると、マスク氏はTwitter社の株7348万6938株を購入。同氏が筆頭株主になった可能性がある。

先週1日のTwitter社の株価39.3ドル(約4,815円)から換算すれば、マスク氏が持つ株式は総額約28億8800万ドル(約3,530億円)相当となる。

この報道を受け、Twitterの株価は急騰。先週末比26.57%高となる49.97ドル(約6,120円)で米時間4日の取引を終えている。

また、マスク氏がTwitterの株を取得したことが判明すると、暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)が0.142ドル(約17.4円)から0.155ドル(約19円)と上昇。ビットコインにおいても、4万5200ドル(約553万円)ほどから4万6800ドル(約573万円)まで反発した。

Twitterにおいて、今まで以上に暗号資産やブロックチェーンが活用される可能性があるとの期待から、買いが集まったものとみられる。

マスク氏はこれまで、暗号資産の話題に限らずTwitterを通じて多くのツイートを行っている。記事執筆時点で8000万人以上のフォロワーがおり、高い影響力を持っている同氏は度々賛否が別れるツイートを行うことでも知られる。また、昨年11月には自身が保有するテスラ株を売却すべきかどうか賛否を問うアンケートを実施し、実際に売却している。

関連して、マスク氏のツイートがトラブルに発展した例もある。

2018年8月、同氏はテスラ社の非上場化に言及。数週間後には撤回したものの、株式市場では大きな混乱が見られ、SECも証券詐欺にあたる可能性があるとして訴訟に動いている。

近頃は過激なツイートが減少しているマスク氏だが、先月25日、Twitterの投票機能を用いて、Twitterが言論の自由の原則を守っているかどうかというアンケートを取った。その際には、「この投票は重要なものだ」とも述べている。

結果は、70%が「No」と回答。その後、新しいソーシャルメディアプラットフォームが必要か否かをユーザーに対し質問し、その上で新しいソーシャルメディアの創設を「真剣に検討している」とツイートしていた。

画像:Shutterstock