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スタンフォード大学開発のブロックチェーン、約37億円を調達

スタンフォード大学の研究者チームが開発するレイヤー1ブロックチェーン「エスプレッソ(Espresso)」が、3200万ドル(約37億円)の資金調達をしたことがわかった。資金を調達したのは、エスプレッソを開発するスタンフォード大研究者が創設した企業・エスプレッソシステムズ(Espresso Systems)だ。7日、同社が発表した。

現在、イーサリアムのガス代は高く、今日のWeb3.0においては悩みの種となっている。同様に、ほとんどのブロックチェーンにおいて、トランザクションの内容は透明性が高く提供されているため、プライバシー重視のユーザーには敬遠されがちである。エスプレッソにはこの問題を解決するためのソリューションが備わっている。

EspressoはEVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換性で、PoS(プルーフ・オブ・ステークス・コンセンサス)とプライバシー技術であるZKロールアップ(ZK-Rollup)を組み合わせ、ゼロ知識証明技術を使い、ガス代を安くし、高スループット(取引処理能力)、プライバシーと分散性を提供することを目標としている。

ゼロ知識証明とは、ある人が特定のことを証明する場合に、機密情報を明らかにすることなく、証明することができる技術。例えばパブリックブロックチェーン上で自分の過去のトランザクションを明かすことなく、自身のトランザクションが改ざんされていないことを証明する。次世代プライバシーの強化技術として注目を集めている。

今回の資金調達において参加したのは、グレイロック・パートナーズ(Greylock Partners)、エレクトリック・キャピタル(Electric Capital)、リンクトイン(Linkedin)、セコイヤ・キャピタル(Sequoia Capital)、ブロックチェーン・キャピタル(Blockchain Capital)、スロー・ベンチャーズ(Slow Ventures)など。

また、後援企業には、ポリチェーン・キャピタル(Polychain Capital)、アラメダ・リサーチ(Alameda Research)、コインベース・ベンチャーズ(Coinbase Ventures)、ジェミナイ・フロンティア・ファンド(Gemini Frontier Funf)、パクソス(Paxos)、テラフォーム・ラボ(Terraform Labs)などが名を連ねている。

画像:Shutterstock