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スクウェア・エニックスがThe Sandboxと提携 「ダンジョンシージ」をメタバースで展開

スクエア・エニックス(以下スクエニ)が2日、ザ・サンドボックス(The Sandbox)とパートナーシップを結んだ。RPG「ダンジョン・シージ(Dungeon Siege)」をサンドボックスで展開していくことを発表した。

スクエニは2020年、サンドボックスを手掛けるアニモカブランズ(Animoca Brands)に出資していた。2021年10月にはNFT(非代替性トークン)とスクエニの事業アセットを組み合わせることで、どのようなシナジー効果が生まれるのかを実証実験するために、NFTデジタルカード「資産性ミリオンアーサー」を販売した。結果、即完売という成果に至った。

NFTとスクエニ事業アセットの関連性の高さが結果に表れ、次の戦略として本格的な事業化への移行を発表していた。それが今回の発表となる。

サンドボックスの発表によると、メタバース上におけるスクエニのLAND(土地)内でアクションRPG・ダンジョン・シージをプレイできることになるという。ゲームのキャラクターやアイテムがサンドボックス内で利用可能になるとのことだ。

ダンジョン・シージは中世の王国を舞台としたRPG。若い農夫とその仲間たちが侵略軍を倒すために旅をする。現在はマイクロソフトが発売しており、続編を含め170万本を売り上げている。

「ダンジョン・シージ」、「ダンジョン・シージ:アランナの伝説」、「ダンジョン・シージ2」というラインナップは人気を博している。「涙の平原に連なる新興国の一つ、エップ王国は危機を迎えている。平原の戦いの混乱に乗じた略奪と侵略の最中、エッブ王国の第10部隊の魔術師目リックは闇の勢力を地底深くに封じ込めた呪縛の杖を失ってしまっていた。弱体化した封印の隙間からセック族の暗黒王ゴームと配下のサタンたちがエッブ王国への復讐を始めた」というストーリーが展開されていくものだ。

スクエニのビジネス・ディベロップメント・ディレクター・上原秀明氏は「ダンジョン・シージは冒険心を掻き立てる作品です。The Sandboxの中でプレイヤーが自分だけの冒険を作り出せるようになることは画期的なことです」と発表で述べた。また、The SandboxのCOOのセバスティン・ボレット(Sebastien Boret)氏は「ダンジョン・シージをプレイすることで、以前のダンジョンにインスパイアされた自分の冒険を創り、新たな冒険に乗り出せることが可能になります。これこそThe Sandboxの醍醐味です」と語っている。

スクエニの松田洋佑CEOは今年の年頭所感を公開した際に「ブロックチェーン技術による分散型ゲームに取り組んでいくことが今年からの大きな戦略的なテーマです。将来的には自社トークン発行も見据えます」と語っていた。スクエニの暗号資産市場への参入も本格的に始まる可能性がある。

画像:Shutterstock