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インテル、ビットコインのマイニング専用チップの詳細を正式に発表

米国インテル(Intel)が21日、ビットコイン(BTC)などの暗号資産(仮想通貨)マイニング専用チップの詳細を発表した。20日から開催されている技術系イベント・国際固体素子回路会議(ISSCC)にて、詳細を明らかにした。

マイニング専用チップの正式名は「Intel Bonanza Mine」(BMZ1)。BMZ1チップはマイニングに特化されて設計されている。

7ナノメートル(nm)プロセスを活用し、サイズは約、7×7.5mm。消費エネルギー1ワットあたり、GPU(Graphics Processing Unit)の1000倍のマイニング能力があるという。3600ワットのマイニング・リグ(マイニングするための機材)に300個取り付けると、システムハッシュ速度が40テラハッシュ(TH/秒)のマシンを構築可能だ。

特筆すべき点は、消費エネルギーの大量削減を期待できるということである。すでにブロック(Block:旧スクエア)、アルゴ・ブロックチェーン(Argo Blockchain)、グリードインフラストラクチャー(Griid Infrastructure)が先行予約している。

インテルは信頼性の高い暗号技術、ハッシュ化技術、超低電圧回路の研究に数十年取り組んできた。

Bitmain社が発売した5445ワットの液体冷却式マイニングマシンの198TH/秒には劣るが、冷却用液体の維持費用などからBMZ1の方が効率性で優れているという。

インテルのシニアヴァイスプレジデントのラジャ・M・コドゥリ(Raja M Koduri)氏はこのプロダクトの先日の発表時に「ブロックチェーンは膨大な計算能力を必要とするものがある。それは残念ながら膨大なエネルギー量につながる。だからエネルギー効率の高いコンピューティング技術を開発し、ブロックチェーンの可能性を最大限に実現することに力を注いでいます」と語った。

現在、米国はビットコインマイニングにおいて世界1位となっている。昨年、中国が暗号資産やマイニングを実質禁止した影響を受け、米国が世界のトップに立った。

インテルの新技術、新チップのリリースは、米国のマイニング市場をより盛り上げる可能性がある。

画像:Shutterstock