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香港のWeb3.0大手・アニモカブランズが日本進出 NFT事業で国内企業らと連携へ

香港を拠点とし、NFT(非代替性トークン)関連やメタバースなどのプロジェクトに投資しているアニモカブランズ(Animoca Brands=アニモカ)が、日本に進出する。15日、同社が2021年10月25日付で日本における戦略的子会社「Animoca Brands 株式会社(Animoca Brands KK)」を設立したと発表した。

社長には投資家の谷元樹氏が就任。谷氏は、JPモルガンのトレーディングヘッド、米ヘッジファンドのミレミアム・キャピタル・マネジメントのマネジングディレクターを経験している。

プレスリリースによると、アニメやファッション関連の大手など、約20社、50件の案件を準備中だという。ブロックチェーンゲームを牽引するアニモカ社の参入は、日本企業におけるNFTの活用を活性化させる可能性がある。

なお、同社は今年1月にシードラウンドでIPX1号ファンドから約11億円の資金調達を完了したことも併せて明かした。出資者は講談社、西日本鉄道、三井住友信託銀行などだという。

アニモカは香港を拠点とし、デジタルエンターテインメントやゲーム、ブロックチェーン関連サービスなどを提供している。次世代分散型ネットワーク・Web3.0の先行企業としても知られ、サービスの利用者は1億人を超える。オーストラリアで上場し、昨年12月末時点の企業価値は58億ドル(約6,700億円)となっている。

アニモカはアクシー・インフィニティ(Axie Infinity)、オープンシー(OpenSea)、ザ・サンドボックス(The Sandbox)、NBAトップショット(NBA Top Shot)など、150以上のメタバースやNFT企業、プロジェクトに投資している。また、フォーミュラー・ワン(Formula 1)、ディズニー(Disney)、パワーレンジャー(Power Rangers)、ドラえもんなど、350以上のブランドと提携している。

Animoca Brands KKは現在、出版、金融、自動車、教育、ゲーム、スポーツ、音楽、芸能などの知的財産のNFT化、マーケティング戦略などのプロジェクトに取り組むことを予定。NFTを発行し、コンテンツ所有者が世界で直接ファンを獲得するシステムを構築する計画を立てている。

谷氏は「長らく海外にいた私は日本の文化が持つパワーを身近に感じてきました。漫画やアニメ、ゲーム、アート、芸術、スポーツといった日本が誇る文化・コンテンツは世界中のファンから愛されています。そうした日本のIP、アスリート、クリエイター、制作者と世界のファンを直接繋げる一助となるべく、Animoca Brands KKの代表取締役に着任しました」とコメントした。

画像:Shutterstock