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米著名クラブのE11EVEN、BAYCのNFTを約4,500万円で獲得

米国で初めて暗号資産(仮想通貨)による支払いを受け入れたことで知られる大手クラブの「E11EVEN」が、世界的に有名なNFTコレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」の1つを購入したことを発表した。

購入したのは、プレミアム度の高い「Bored Ape #11」で、購入価格は99ETH(約39万6000ドル:約4,500万円)。E11EVENのパートナー、Dennis DeGori、Michael Simkins、Mark Robertは「E11EVENは常に最前線に立ってきた。支払いに暗号資産を取り入れてから8ヶ月間で大きな成功を収めた。BAYCコレクションの購入は当社のブランドの価値を大きくするために必要なことだった。Bored Ape #11を最初に購入することができて嬉しく思う」とコメントした。

E11EVENは世界的に、平方フィートあたりの売上高が最も高いことで知られる。スティング、ドレイク、ポスト・マローン、レオナルドディカプリオ、ダディー・ヤンキーなど有名人も訪れる、5つ星で知られる著名クラブだ。

BAYCは最も名高いNFTコレクションであり、Yuga Labsが制作を手がけるNFT。「退屈した猿(Bored Ape)」をモチーフとして描かれる。ERC-721をベースにしており、表情、髪型、服装、背景色が異なり、唯一無二のNFTとなっている。

スヌープ・ドッグ、人気タレントのジミー・ファロン、プロバスケットボール選手のシャキール・オニール、ステフィン・カリー、ラッパーのポスト・マローンら有名人も所有する。現在、同コレクションは平均して50ETHで販売されている。平均価格は約20万ドル(約2,300万円)だ。NFT愛好者や有名人のステータスシンボルとなりつつあると言えるだろう。日本でもエイベックスの松浦勝人会長が所有することが知られている。

E11EVENはこれまで400万ドル以上の暗号資産支払いを受け入れてきた。4月に新型コロナウイルスによる規制が解除されてからは、支払時にビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、リップル(XRP)、ドージコイン(DOGE)の4種類の暗号資産が使用できるようになった。その際に同クラブは「暗号資産は拡大している。グランドリニューアルの際には必然だった」と述べている。

また、同列会社のE11EVEN Hotel & Residencesは、6月に暗号資産取引所FTXと提携し、米国の不動産プロジェクトとして初めて、建設前のプロジェクトで住宅保証金に暗号資産を受け入れた。

さらに、同グループのE11EVEN Vodka主催の国際ビットコイン会議では、E11EVEN Lifeが1エディションのダイヤモンド刺繍入りビットコインハットを1BTC(当時約5万ドル)で販売した。E11EVENは常に暗号資産をビジネスに取り入れており、暗号資産の活性化に力を入れてきた。今回のBAYCの購入は、同社の方針として必然的な流れだったと言える。

画像:Shutterstock