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USDC開発の米サークル、暗号資産で竜巻被害の救援基金設立

ステーブルコイン・USDコイン(USDC)の開発と運営を行う米サークル(Circle)は16日、USDCを利用し、大規模なトルネード被害を受けた地域への災害救援基金「Circle Impact Disaster Relief Fund」を設立したことを発表した。

Circle Impact Disaster Relief Fundは、サークル社社員、暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーンコミュニティ、一般から寄付を募る。基金は少なくとも100万ドル(約1億1,300万円)の寄付金を集めたいと目標を掲げている。

この基金設立について、サークルのCEO・Jeremy Allaire氏は「Web3.0時代、分散型経済がポジティブでインパクトのある方法で世界を変えるための力を持っていることを示すことは重要だ」とツイートした。

同基金は集まった寄付金を、ケンタッキー州、アーカンソー州、テネシー州、ミズーリ州、イリノイ州の現地の団体に提供する。

今回の基金は非営利団体エンダオメント(Endaoment)と提携し、同単体のプラットフォーム上に立ち上げられている。

エンダオメントは慈善活動に特化した分散型自律組織。イーサリアムブロックチェーン上に構築され、動作している。エンダオメントのWebサイトから直接寄付を行うことが可能だ。寄付は暗号資産や法定通貨で行うことがきる。暗号資産での寄付は最低20ドル(約2,270円)相当から可能で、USDCをはじめ、ウォレット接続できる他の暗号資産からも可能だ。法定通貨の場合は、クレジットカードやデビットカードで寄付することができる。

エンダオメントは寄付においてガラス張りで会計を行うことが可能で、寄付する過程(調達と分配)をより効率よく早く対応することが可能になるという。運営が低コストなために、より多くの寄付された資金を分配できるようなシステムになっている。

基金は、米赤十字、チーム・ウエスタン・ケンタッキートルネード救済ファンド、オールハンド・オールハート、ミッドウエスト・フードバンクなどの団体を含むローテーションリストに従い2万ドル(約227万円)単位で分配される。各団体は寄付金を米ドルとして銀行送金で受け取るか、USDCを団体の暗号資産ウォレットで受け取るか選択できるようになっている。

先週、米国中西部と南部で非常に多きの竜巻が発生した。特にケンタッキー州においては74人が死亡し、100人以上が未だ行方不明と報道されている。

画像:Shutterstock