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ネクソン、子会社が暗号資産でのゲーム内アイテム購入に対応

バーチャルワールドの制作および運用を行うネクソンは15日、米国の子会社であるNexon Americaが、暗号資産(仮想通貨)によるゲーム内アイテムの購入に対応することを発表した。

今後プレイヤーは、暗号資産を使って、「メイプルストーリー」、「カートライダー」、「マビノギ」、「V4」など多くのゲームタイトルでアイテムを購入することができる。対応暗号資産は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ドージコイン(DOGE)、ビットコインキャッシュ(BCH)、Wrapped BTC(WBTC)、バイナンスUSD(BUSD)、ダイ(DAI)、ジェミニドル(GUSD)、ライトコイン(LTC)、パクソス・スタンダード(PAX)、USDコイン(USDC)など。

暗号資産における決済取引は、暗号資産サービスプロバイダーのBitPayが管理を行う。暗号資産の評価額もBitPayが設定する。BitPayはわかりやすいユーザーインターフェースでユーザーの課題を解決する「シームレスソリューション」を提供。プレイヤーはNexon Americaが設定する価格でアイテムを購入、米ドルや暗号資産など複数の決済方法を選択することが可能だ。

ネクソン代表取締役社長オーウェン・マホニー(Owen Mahoney)氏は「Nexon Americaが暗号資産決済の対応を決断したことは、ネクソンのビットコイン保有とは関係ないが、プレイヤーが暗号資産の利用に慣れ親しんでいることから、暗号資産決済の導入に至った」と語った。

また、Nexon Americaのゼネラルマネージャー・ケニー・チャン(Kenny Chang)氏は「ネクソンはプレイヤーからのフィードバックに注意深く耳を傾けている。その中にゲーム内の支払方法として暗号資産を取り入れて欲しいという要望が多くあった。この革新的な決済機能をプレイヤーに提供できることを嬉しく思う」と述べる。

ネクソンは5月、1億ドル(当時約111億円)相当のビットコインを購入して話題となっていた。1BTC当たり平均5万8226ドル(当時約644万円)で1717BTCを購入した。なお7月には約45億円の暗号資産評価損を計上している。

ネクソンはビットコインについて、同社における複数通貨の一つとして、また現金の価値低下のリスクヘッジとして保有するとしている。今回の暗号資産決済の対応に関して、ネクソンが保有するビットコインとは関係がなく、また、付随して、ビットコインなど暗号資産を追加で所得、保有する予定は今のところはないという。

1994年に創業したネクソンはオンラインゲームの制作、開発、配信を手掛けている。東証一部上場企業であり、メタバース銘柄として知られる。今回の発表を受けて株価は上昇した。

画像:Shutterstock