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ナスダック・ストックホルムに初の暗号資産ETNが上場へ

スイスを拠点とする資産運用企業21Shares社が、ナスダック・ストックホルムに初の暗号資産(仮想通貨)ETN(指標連動証券)を上場したことを発表した。7日、同社のプレスリリースを通じて明らかになった。

上場した銘柄は2つで、それぞれビットコインとイーサリアムの現物に裏付けられた商品だという。

スウェーデンを拠点とするナスダック・ストックホルムは、米大手証券取引所NASDAQが運営する証券取引所の1つだ。ナスダック・ストックホルムは2015年にビットコインに裏付けられたETP(上場投資商品)を上場させており、世界的にも暗号資産関連銘柄に積極的な姿勢を見せていたことで知られている。

21Sharesはスイスを拠点とする企業で、従来のETPを通して様々な暗号資産に投資するためのサービスを顧客に提供している。

同社は11月の時点で、欧州で提供するETPで30億ドル(約3,400億円)近くを運用しているという。

21SharesのCEOを務めるHany Rashwan氏は、今回のETN上場に関して次のようにコメントを残した。

「我々は国際的な取引所の中でも技術的に先進的なナスダック・ストックホルムで、暗号資産の現物裏付ETNを初めて提供することを嬉しく思う。このパートナーシップは、『暗号資産を規制の行き届いた方法で手の届きやすいものにする』という弊社の理念が支持されたことを示す」

ナスダックETPの欧州責任者であるHelen Wedin氏は、「ETNは規制された市場の透明性を確保しながら、投資家にオルタナティブ投資を提供する。21Sharesを初の提供者として、このような新たな分野をナスダック・ストックホルムにローンチできることを嬉しく思う」とコメントしている。

21Sharesが今回ナスダック・ストックホルムに上場した2銘柄を通じて、数多くの投資家に暗号資産へ投資する安全な手段を提供できるという点が重要となる。

画像:Shutterstock