月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • Blockchain.comがアルゼンチンのSeSocioを買収 NFTマーケットプレイスも開設へ

Blockchain.comがアルゼンチンのSeSocioを買収 NFTマーケットプレイスも開設へ

暗号資産(仮想通貨)関連企業のBlockchain.comは先月30日、アルゼンチンの暗号資産関連企業SeSocioを買収したことを発表した。

買収額は明らかになっていないものの、 Blockchain.comにとって「これまでで最大の買収」だという。

SeSocioは2017年に設立されたラテンアメリカで最大の投資プラットフォームを運営する企業だ。提供アプリは45種類以上の暗号資産に対応しており、ユーザーは暗号資産の購入および管理ができる。

今回の買収により、 Blockchain.comはラテンアメリカでのサービス拡大を進めていく。具体的には、アルゼンチンをはじめ、ブラジルやチリ、メキシコやコロンビアなどの国々でも暗号資産サービスへの提供を強化していくという。

Blockchain.comのCEOであるPeter Smith氏は、ラテンアメリカについて「今後10年間で最大の成長機会の1つ」があるとコメントした。

また、Blockchain.comは2日、NFTを売買・保有するためのマーケットプレイスを発表した。

NFTマーケットプレイスは数週間以内に利用可能になる予定で、現在はウェイティングリストへの登録を受け付けている。

プレスリリースには「私たちは、NFT市場へのアクセスを、暗号資産市場へのアクセスと同じくらい簡単にしたいと考えている」としている。

Blockchain.com NFTマーケットプレイス(ベータ版)では、「Blockchain.comウォレット内でNFTの閲覧、購入、売却、保管ができる」という。

2011年に設立されたBlockchain.comは、ウォレットサービスや提供やデータ分析などを行っている。

これまでに提供したウォレットの数は約8,000万にのぼるという。同社のウォレット所有者の一部でもNFTサービスを利用すれば、大きな影響を与えるものと考えられる。

しかし、NFTマーケットプレイスを開設したとしても、競合他社の参入も相次いでいることから、ユーザーを獲得できるとは限らない。

暗号資産取引所Geminiは、NFTが流行する1年以上前の2019年にNFTマーケットプレイス「Nifty Gateway」を買収。2021年初頭こそ好調だったが、OpenSeaなど多くのNFTマーケットプレイスが参入したことで、取引量が低迷している。

画像:Shutterstock