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ビットコインはじめとした主要銘柄、オミクロンショック後に価格回復

新型コロナウイルスのオミクロン株出現で、世界経済はリスクオフに走り、ビットコイン(BTC)を始めとする暗号資産(仮想通貨)も26日には大幅下落した。しかし感染力は強いものの、症状の程度は軽いという報道を受けるなどしてセンチメントは改善、ビットコインは猛反発に入った。

29日、ビットコインは24時間で6%上昇、イーサリアム(ETH)は7%以上の回復を見せた。下落の間に、米データ分析企業でビットコイン保有高1位のMicroStrategy(マイクロストラテジー)社が4億ドルを超えるビットコインの追加購入を発表するなど好ニュースがあり、米株などの反発もあって、5万9000ドルをうかがう推移を見せている。記事執筆時点では5万6500ドル(約640万円)で推移しているものの、5万5000ドル(約622万円)付近のサポートはまだ機能している模様だ。

ビットコインは日足チャートでは7月から始まった上昇トレンドの波にまだ乗っている。そういった点で見れば、現在は押し目買いのポイントになっていると言える。

オミクロンショック関連の新ニュースによっては、一時的にはまた下落する可能性はある。しかし価格が下がれば再び機関投資家の押し目買いが入ることも考えられるだろう。ゴールド(金)と同様、リスクヘッジと見なされるようになれば、株価が下がるほどビットコインが買われるようになる可能性が高くなる。

イーサリアム(ETH)は変わらず底堅さを見せている。急落した際も市場を牽引するように価格が回復した。下落を待って押し目買いを狙うトレーダーの多さが目立った形と言える。

一時的にリスクオフの下落は見られるが、かなり限定的と言え、堅調な地合とも言えるだろう。チャート上でも総崩れといった動きは見られず、12月から来年に掛けて高値をうかがう可能性を持った動きを継続している。

他アルトコインも同じくリスクオフで一時下落。しかし、今回のオミクロン株と同じ名前の暗号資産オミクロン(OMIC)が10倍に急騰した。OMICは26日に70ドルを推移していたが、28日には711ドルを超えた。株や為替と異なり、名前が同じというだけで注目が集まり、上昇する動きが見られるのも暗号資産ならではと言えるだろう。

メタバース関連銘柄であるThe Sand Box(SAND)は先週から60%もの上昇を見せ、その強さは健在だ。下落も最小限度に止め、改めて根強い強さを見せつけた形だ。

画像:Shutterstock