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リップル、Swell開催迫る XRP価格にも影響が見られ始める

11月9日から2日間開催されるリップル社主催の大型イベントであるSwellが間近に迫っている。2017年から始まり今年で5回目。Swellでは毎年、2~3日間に渡って暗号資産(仮想通貨)XRPに関わる最新情報などが発表される。

暗号資産だけではなく、送金や金融関係の著名人が出演することで話題になるSwell。Swellは英語で「巨大な波」を表すフレーズだ。日常会話の中では、“素晴らしい“のニュアンスで使うことが多い。祖父母世代が好んで使うスラングだ。

世界各国から政治、経済、銀行、ブロックチェーン業界など幅広い分野で活躍する専門家を招集して「送金の未来」について議論を行う。2018年には、米国第42代大統領であるビル・クリントン(William Jefferson Clinton)氏が登壇して話題となった。

今年はリップル社のCEO・Garlinghouse氏のスピーチから始まる。なかでも注目は大手暗号資産デリバティブ取引所FTXのSam Bankman-Fried氏だ。飛ぶ鳥を落とす勢いを見せるFried氏は、暗号資産業界の未来について語る。また同氏は29歳にして1兆円越える資産を持つ人物として、Forbesの億万長者番付にもランクインしている。

なお、例年は招待制で開催されていたが、去年からバーチャル主催となり、誰でも登録すればアクセス可能だ。リアルタイムで著名人の暗号資産に関わるスピーチを聞くことができる。

Swell開催で注目されるのはXRPの値動きだろう。投資家やトレーダーは、カンファレンスの内容以上に熱視線を送る。

毎年、Swell開催直前に買われ始めて価格が上昇し、Swell終了後に価格が落ちていくという現象が見られる。2018年には開催1ヶ月前から70%もの驚異的な上昇を見せた。2019年には開催2ヶ月前とくらべて23%と落ち着き、2020年はマイナス圏の動きを見せた。

今年は暗号資産市場が非常に活況であるということもあってか、昨年に引き続きバーチャル主催にも関わらず、10月1日の115円から上昇。11月4日には140円を突破し、5日現在は135円付近を推移している。

しかしSwell開催前に価格が上昇するという例年通りの動きになっているため、この値動きを見込んだトレーダーたちが10月に仕込み、利確に動き出すことも十分考えられる。個人投資家を中心に投機熱が高まった段階で利確するというのはよく見られる現象であるため、注意が必要だ。

一方で、開催後に売られ価格は下落傾向になるため、先物やCFD(差金決済取引)でショートを仕掛け利益を得ようとする投資家もいるだろう。価格が下がった段階で、ロングポジションを持つことや現物資産を購入するという動きが見られる可能性は高い。

現在は多くの資金が暗号資産市場に流入している状況であるので、XRPにおいても下落率は著しいものではない。100円前後にレジスタンスがあるため、そのラインがターゲットとなる。Swell前後は方向感が出やすいため、注視するといいだろう。

画像:Shutterstock