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ナイジェリア、CBDCとして「eNaira」をローンチへ

ナイジェリアのMuhammadu Buhari大統領が、中央銀行デジタル通貨(CBDC)として「eNaira」を正式に発表する予定であることが明らかになった。

CBDCが導入されるのは10月25日になる予定だという。23日、同国の国際報道局「Voice of Nigeria」が報道した。

eNairaはナイジェリアの法定通貨Nairaに裏付けられたデジタル通貨で、オープンソースブロックチェーンであるHyper Fabric上で構築されている。利用者は、eNairaとNairaを1:1で交換可能だ。

ナイジェリア中央銀行(CBN)が発表した文書では、eNairaを「同じNaira、更なる可能性」という肩書きで紹介している。

eNairaは当初10月1日にローンチされる予定だったが、CBNは予定日を先送りにし、通貨のデザインや設計を仕上げて万全を期してローンチへと踏み込むことを優先したという。さらに、予定を遅らせた分、eNairaの機能性やリスクの回避方法、ロードマップを国民に十分に共有できたとも説明している。

CBNは、eNairaのローンチが長期的に成功するために、着実なステップをとっているとも言えるだろう。

CBNは発表した文書で、「eNairaのローンチは大切なイベントだが、長期的には1つの到着地点に過ぎない。CBNは、eNaira上に構築されるエコシステムが頑丈であれば、ナイジェリアおよびその国民は大きな恩恵を受けられると考えている」という主張している。

CBNの広報部長を務めるOsita Nwanisobiは、「eNairaは貨幣の進化に繋がる大きな一歩だ。CBNはeNairaが従来のNairaと同様に誰からでもアクセスできるようなものになるのに尽力していく」というコメントを残した。

同氏はeNairaの導入が段階的に進んでいくものとした上で、導入途中には様々な問題が発生する可能性があることも指摘した。また、CBNではそのような問題に迅速に対応できるような体制も整えられているという。

画像:Shutterstock