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ValkyrieとVaneckのビットコイン先物ETFも承認 続々と取引開始へ

米国初のビットコイン先物ETF(上場投資信託)として19日にニューヨーク証券取引所のArcaに上場したProShares Bitcoin Strategy ETF(BITO)の影響もあり、急騰しているビットコイン。このBITOに続いて、米投資会社のヴァルキリー・インベストメンツ(Valkyrie Invesstments)とヴァンエック(Vaneck)のビットコイン先物ETFもSEC(米国証券取引委員会)が承認し、上場、取引開始の運びであることがわかった。暗号資産(仮想通貨)市場に、さらなる投資家を呼び込みそうだ。

ヴァルキリーはダラスに本拠を置くデジタル資産運用会社で歴史は比較的浅い。しかし早い段階からビットコインETFの上場を試みた企業として知られている。

一方のヴァンエックはゴールドETFの老舗だ。鉱山関係のETFで同社の名前は世間に認知されている。

両方ともProSharesと同様のビットコイン先物ベースのETFが承認された。ヴァルキリーのValkyrie Bitcoin Strategy ETF(BTF)は22日金曜日にナスダックへ上場し、取引が開始される。米国2番目の上場事例だ。

また、ヴァンエックのETFは25日にシカゴ・オプション取引所(CBOE)運営のBZX取引所で取引が開始される。ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産に直接投資するのではなく、米国のシカゴ・マーカンスタイル取引所(CME)などに上場されているビットコイン先物に投資することで、ETFの投資成果をビットコイン先物価格と連動させることを目指すとのこと。

さらに、ヴァンエックは2020年12月にビットコイン現物ETFをSECに申請していたが、3度の回答延期を受けており、SECからの最終回答を11月に控えている。これまでの動向を踏まえると、この最終回答で承認される可能性が出てきた。

今後はGalaxy Bitcoin ETFやNYDIG Bitcoin ETFなどの有力ファンドが上場を控えている。年末にはビットコインETFの承認ラッシュとなる可能性があり、ビットコイン価格にも影響が及ぶものと考えられる。

ProSharesのビットコイン先物ETFの出来高は、初日に10億ドル(約1,140億円)を記録している。2社のETFが続けて上場、取引が開始されることで、ビットコインを含む暗号資産市場はより活気が出ることになるだろう。

さらに米国でイーサリアムなどのアルトコイン連動型ETFが承認されるようになれば暗号資産はより一般的に認知されることになり、従来の資産に近づいていくことになる。当面は暗号資産ETFが要因となり暗号資産市場および金融市場が盛り上がりを見せそうだ。

画像:Shutterstock