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米史上初のビットコイン先物ETFの取引開始 初日の出来高はETF史上2番目の規模に

ProShareのビットコイン先物ETFが、19日にニューヨーク証券取引所のArcaへ上場し、取引が開始された。

取引開始から20分間で2億8000万ドル(約320億円)相当の取引が行われ、当日の取引が終わるまでの間に約10億ドル(約1,144億円)の出来高を記録した。

ProShares社のビットコイン先物ETFは、SEC(米国証券取引委員会)の承認を得て、「BITO」というティッカーで取引を開始。取引は40ドル(約4,580円)から開始し、一時は約5%超の上昇率を記録した。最終的には4.85%増の41.94ドル(約4,802円)で取引を終えている。

また複数メディアの報道によると、初日の取引は主に個人投資家によるもので、大口による取引は少なかったという。

米国のETF史上、初日に出来高が10億ドルに達したのは、世界最大規模の資産運用会社であるBlackRock(ブラックロック)が提供する「Carbon Transition Readiness(LCTU)」のみ。今回のProShareによるビットコイン先物ETFは、史上2番目の取引高を記録したことになる。

BloombergのETFリサーチアナリストであるJames Seyfarrt氏は、「(ビットコイン先物ETFが)大ヒットすると思っていたし、成功すると考えていた。それでも初日に2億5000万ドル(約286億円)ほど取引があれば成功だと思っていたが、わずか30分でそれを達成してしまった」とコメントした。

ビットコイン先物ETFの上場という歴史的なイベントを受け、ビットコイン価格は上昇。約6万4400ドル(約737万円)まで上昇し、日本円建では過去最高値を更新した。執筆現在においても、高値付近での取引が続いている。

現在、ProShareに続きValkyrieのビットコイン先物ETFも上場を控えている。こちらのETFも早ければ今週中にナスダックへ上場する予定だ。

一方で、SECから承認される見込みが立っていたInvescoのビットコイン先物ETFは申請が取り下げられた。Invescoは具体的な理由は明かしていないものの、先物ではなく現物ETFの承認を目指すとの意向を示した。

画像:Shutterstock