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Bakkt、NY証券取引所に上場 初日は下落し取引を終える

米Intercontinental(インターコンチネンタル)取引所(ICE)傘下で暗号資産(仮想通貨)関連企業のBakktが18日、NY証券取引所へ上場した。上場初日は9.41ドル(約1,075円)で取引を開始し、当初こそ上昇する場面があったものの、その後は下落し8.76ドル(約998円)で取引を終えている。

同社はクラスA普通株式とワラントを上場させ、それぞれティッカーシンボルは「BKKT」「BKKT WS」として取引された。

Bakktは2018年に設立され、ビットコイン先物取引等を手がける暗号資産取引プラットフォームだ。Intercontinental取引所によって設立された当初は暗号資産のカストディー業務を行っていたが、現在ではビットコイン先物をはじめ、オプション取引や消費者向けアプリ「Bakkt App」など様々なサービスを提供している。

今回発表されたBakktの上場は、VPC Impact Acquisition Holdingsとの合併によって実現されるものだ。VPC Impact Acquisition Holdingsは特別買収目的会社(SPAC)に分類される企業で、Bakktは同社との合併を通して新規上場や資金調達を行えることになる。

公式発表によると、企業統合によって、Bakktはおよそ4億4800万ドル(約511億円)におよぶ収益を上げられたという。また、この収益は同社プラットフォームの機能面やマーケティング、そして今後のパートナーシップの促進に活用される予定だ。

2社の合併は今年1月の時点で発表されており、当時からBakktが上場する可能性が報道されていた。当時の発表では、企業合併と株式公開を通してBakktの企業価値は21億ドル(約2,396億円)になると見込まれている。

BakktのCEOであるGavin Michael氏は、15日の上場発表で次のようにコメントを残している。

「我々はこれからもパートナーのエコシステムを構築することに専念することで、弊社が提供する暗号資産銘柄を拡大し、各業界のリーディングカンパニーとの提携を通して勢いを増している」

Bakktは先週Googleとの提携を発表するなど、各業界とのパートナーシップを行っている。今後もBakktがどのように事業を展開していくか、そして新規上場後の同社の動向は注目されるだろう。

画像:Shutterstock