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米スクエア、ビットコインのマイニングシステム開発を計画

米決済企業スクエア(Square)のCEOであるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は16日、同社がビットコインマイニング事業への参入を検討していることを明かした。

ドーシー氏は自身のTwitterで、「Squareは世界中の個人や企業向けに、カスタムされたシリコンとオープンソースをベースにしたビットコインマイニングシステムを検討している。これを行う場合、ハードウェアウォレットのモデルに沿い、コミュニティと協力してオープンに構築することになる」とツイートした。

同社は今年7月、ビットコインのハードウェアウォレットを開発する計画を明らかにしている。また8月には、ビットコインDEX(分散型取引所)の構築計画を発表するなど、ビットコイン関連の事業展開に積極的な姿勢を見せている状況だ。

ドーシー氏は今回、マイニング事業へ取り組むにあたり詳細な技術的調査を開始すると発表した。調査チームは、ハードウォレット開発に携わるJesse Dorogusker氏が率いる。

Dorogusker氏は「より効率的なシリコン、ハッシュアルゴリズム、パワーアーキテクチャのアーキテクチャ、デザインの試験を開始し、ビットコインマイニングシステムプロジェクトをインキュベートする」とツイートした。

同氏はスクエアの暗号資産ウォレット構築プロジェクトも主導している。

現在、ビットコインマイニングは多くの電力を用いて行うことが主流となっている。マイニングを行うためには多くの資金が必要となり、現状では限られた事業体のみが行なっていると言える。

しかし、ドーシー氏はマイニングをさらに大衆化させたいようだ。

同氏は8月、ビットコインマイニングサービスを提供するCompassのサポートを受け、個人的にビットコインのマイニングに取り組んでいることを明かした。

同氏は「ビットコインは誰にでもできるものではない。ビットコインのマイニングは電源に接続するのと同じくらい簡単なはずだ。現状、個人が自分でマイニング機材を動かす手間を克服するための十分なインセンティブはない」とツイートしている。

また、ビットコインの二酸化炭素排出量をめぐるエネルギー問題にも言及。「クリーンで効率的なエネルギー利用を推進することは、ビットコインの経済性、インパクト、スケーラビリティにとって素晴らしいことだ。エネルギーはシステムレベルの問題であり、シリコン、ソフトウェア、インテグレーションの革新が必要ではある」とツイートしている。

画像:Shutterstock