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ベネズエラ最大の国際空港、決済手段に暗号資産を導入へ

ベネズエラの国際空港として最大規模であるシモン・ボリバル国際空港が、決済手段としてビットコインをはじめとした暗号資産(仮想通貨)の受け入れを開始するようだ。10日、地元メディアのEl Sigloが報じた

シモン・ボリバル国際空港は年間200万人以上の乗客が利用している。同空港の責任者であるFreddy Borges氏によると、航空券やその他のサービスの支払いに一部の暗号資産を取り扱うよう、決済システムの対応に取り組んでいるという。取扱う銘柄としては、ビットコイン、ダッシュ(DASH)、そしてベネズエラの独自暗号資産であるペトロなどが挙げられている。

Borges氏は、将来同国を訪れる可能性のある観光客が支払いを容易にするために、暗号資産での決済手段を確立することが重要であると強調している。

同氏は「私たちは、このような新しい経済的・技術的なシステムの中で、アクセス可能な状態に進まなければならない」とコメント。暗号資産での決済手段は、国の暗号資産監視機関である「Sunacrip」が管轄するという。

なお、ベネズエラの航空券の支払い方法として暗号資産が言及されるのは今回が初めてではない。

同国の国営航空会社Conviasaは、2019年にペトロでのチケット販売を開始すると発表。同じく国営航空会社のTurpial航空は、2020年8月に航空券の支払いをビットコインで受け付けることを発表した。

食品業界においても、同国での暗号資産の導入が進んでいる。

ピザハットは2020年11月にビットコインとイーサリアムを支払い手段として受け入れ開始。2021年1月には、バーガーキングが国内の40店舗でビットコインとダッシュによる支払いを受け付けている。

今回の発表は、Nicolas Maduro(ニコラス・マドゥロ)大統領が今年1月に、2021年が「暗号資産システムの年」になることを強調した成果の1つであると言える。

ただし、インフレは止まっていない。ベネズエラ政府は10月1日、法定通貨のゼロを6切り下げるデノミネーションを実施している。

画像:Shutterstock