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米コインベース、NFTマーケットプレイスのローンチを発表

米暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbase(コインベース)は12日、独自のNFT(非代替性トークン)マーケットプレイス「Coinbase NFT」を発表した。

Coinbase NFTでは、NFTを作成、収集、発見、展示することが容易にできるという。2021年後半にサービス公開予定だとし、現在は早期アクセス用順番待ちリストへの登録が可能だ。

同社のプロダクト担当副社長であるSanchan Saxena氏は公式ブログで、「コインベースが何百万人もの人々に、簡単かつ信頼できる方法でビットコインにアクセスする手助けをしたように、私たちはNFTでも同じことをしたいと考えている」と語った。

近日公開されるNFTマーケットプレイスは、クリエイターが自分の作品を簡単に販売できるようにすることを目的としているようだ。公式ホームページでは、「NFTの作成は、いくつかのボタンをタップするだけの簡単なものでなければならない」といったことや、「それ以上複雑なことは、創造性の妨げになる」と言及されている。

NFTは今年に入り非常に注目されるようになった。アートやコレクション性の高いトレーディングカードなどのデジタルアイテムの所有権や真贋性をブロックチェーンで証明できるため、クリエイターなどから高い評価を得ている。

これに伴い、多くのNFTのマーケットプレイスが設立され、取引量も大幅に増加している。国内でも暗号資産取引所コインチェックをはじめ、GMOやLINEがNFTマーケットプレイスをリリース。また、SBIや楽天などもNFT事業への本格参入を表明している。

国内では、メディアドゥと出版取次大手のトーハンが「NFTデジタル特典付き出版物」を『週刊SPA!』などを発行する扶桑社および主婦の友社と共に開発したことを発表したのも記憶に新しい。

ユーザーは出版物に添付されたカード上の16桁のギフトコードを自身のデバイスで読み込むことでNFTデジタル特典を取得することができる。

メディアドゥは12日、同日よりNFTマーケットプレイス「FanTop」のサービスを開始することも発表している。

これに伴い、販売第一弾として人気マンガ「北斗の拳」など5種類のNFTを販売。北斗の拳のNFTについては、販売開始から数時間で完売した。

今後も国内外でNFTに関する取り組みが展開されていくものとみられる。

画像:Shutterstock