2021.10.08
SBIグループのSBIアートオークション株式会社は8日、10月30日にアートオークション「NFT in the History of Contemporary Art」を開催すると発表した。日本でNFTセールを行うアートオークションは初となる。
NFT(Non Fungible Token :非代替性トークン)が今年、大きく注目されている。今年3月に過去最高額の約75億円で落札されたデジタルアーティスト・Beeple氏のデジタルアート「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」を始めとし、ドルチェ&ガッバーナのコレクションで計6億円の落札額を記録したことや、CryptoPunksのピクセル画像が約8億円で落札されたことなど、数多くの事例が報道された。
NFTの導入で映像等デジタルデータ作品の唯一性が担保され、価値付けが可能になり、オンライン上で売買・保管するインフラも整備されつつある。
今回のアートオークションのゲストキュレーターは文化研究者の山本博貴が務める。
オークション作品は全8点。
作品のNFT化はスタートバーン株式会社の協力のもと、アート流通のためのブロックチェーンインフラ「Startrail」を活用して実施される。作品の真正性や信頼性の担保、および長期的な価値継承が支えられることになる。
オークションは10月30日13時から渋谷区のヒルサイドフォーラムで行われる。SBIホールディングスは先月30日にNFT事業を運営する株式会社スマートアプリの株式を取得。同社を連結子会社にし、NFTを販売できるプラットフォームの「nanakusa」の提供をするなど力を入れてきた。そのSBIが今回、満を持してNFTオークションを開催する。
画像:Shutterstock