月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • 独取引所Xetra、ソラナやトロンなどの上場投資証券を取扱い

独取引所Xetra、ソラナやトロンなどの上場投資証券を取扱い

ドイツの株式電子取引所Xetraは20日、暗号資産(仮想通貨)ポルカドット(DOT)、ソラナ(SOL)、トロン(TRX)のETN(指標連動証券)を新規上場すると発表した。

すでに上場しているビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)を対象とした暗号資産ETNのラインナップに、3つが加わることになる。なお、このETNはフランクフルト証券取引所においても上場する。

ETNとは無担保債務証券の一種で、対象となる有価証券のインデックスに連動し、株式のように主要な取引所で取引される。ETNは債券に似ているが、利払いはない。その代わり、ETNの価格は株式のように変動する。

新規3銘柄の指標連動証券を提供するのは、米大手資産運用企業VanEckで、取引は21日より始まった。

VanEckのデジタルアセット戦略ディレクターを務めるGabor Gurbacs氏は今回上場したETNについて、「イーサリアムは今も人気を博しているが、より若いプラットフォームも取引コストの低減やプロセスの迅速化など、多くの利点を提供している」とコメント。今回上場した3銘柄はこうした取り組みを積極的に進めているとの考えを示した。

暗号資産ETNの上場に伴い、暗号資産ウォレットの設定等をすることなく株式やETFのように簡単に購入することができるため、投資家の暗号資産への投資障壁が低くなったと言える。また従来の暗号資産取引と比べ、決済時の為替リスクを軽減することも可能だ。

フランクフルト証券取引所によると、「Xetraで取引可能な暗号資産ETNは全て現物の暗号資産を担保しており、我々(フランクフルト証券取引所)の規制市場で上場される」と説明している。

Xetraは1997年に設立されたフランクフルト証券取引所が運営する取引プラットフォームだ。株式、ファンド、債券、ワラント、コモディティなどの電子取引を提供している。

現在ではドイツの全取引所の株式取引における90%以上がXetraで行われており、同国全7つの証券取引所の中で最大の取引所となっている。また、欧州大陸におけるETF(上場投資信託)の取引の約30%がXetraを経由して行われているという。

画像:Shutterstock