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PayPalが新アプリを発表 暗号資産含むデジタル金融のワンストップ目指す

米決済大手PayPalが21日、暗号資産(仮想通貨)を含めたデジタル金融サービスを包括的に取扱う新しいモバイルアプリを発表した。

発表によると、PayPalの新アプリは消費者が簡単かつ安全に日々の資金を管理するためのワンストップになるものとされている。さらに、アプリでは利用者が資金を有効活用できるような新サービスも提供される予定だ。

新サービスの内容としては、法定通貨の高金利預金サービス「PayPal Savings」やアプリ内のショッピング機能などが挙げられた。PayPal Savingsは、同社と提携を組むSynchrony銀行が提供するサービスで、最大年利0.40%で普通預金を行える点が魅力とされている。

また、PayPalアプリ内のショッピングサービスでは、キャッシュバックやポイント還元などのキャンペーンも行われるという。PayPalの新アプリには暗号資産取引の他、公共料金を含めた請求書の支払い、給与を最大2日前倒しで受け取れる機能など多数の機能が含まれている。

同社は暗号資産関連サービスを昨年11月から提供していたが、今まではウェブサイトのみで取り扱われていた。今回発表された新アプリは、従来と同様にビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュの4つの銘柄に対応しているという。また、今回の発表では暗号資産の売買と保有機能への言及は確認されたが、入出金機能については明かされていない。

PayPalのCEOを務めるDan Schulman氏は、プレスリリースで「我々の新しいアプリは、簡単かつ安全でパーソナライズされた体験を提供し、複数の資金管理アプリやショッピングアプリを同時に利用する煩わしさを取り除けるものだ」とコメントし、アプリのリリースに対する期待を語った。

PayPalの新しいアプリは同社の全てのデジタル金融サービスを取り揃えており、暗号資産取引サービスをはじめ、高金利預金から給与の受け取りや支払い、ショッピングまで消費者にとって魅力的な機能が多数搭載されている。今後も、PayPalのアプリには次々に新機能が追加される予定だ。

画像:Shutterstock