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イーサリアム設立者ヴィタリック氏「世界で最も影響力のある100人」に選出

米TIME誌は15日、「世界で最も影響力のある100人」を発表した。

今回、「ICONS(象徴)」、「LEADERS(指導者)」、「ARTISTS(芸術家)」などといった6つのカテゴリが設けられ、日本人からはテニスの大阪なおみ選手やMLB・エンゼルスの大谷翔平選手、建築家の隈研吾氏が選出された。

各カテゴリで各界の著名人が並ぶなか、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の共同設立者であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏も「INNOVATORS(革新者)」において名を連ねた。

ヴィタリック氏が手がけたイーサリアムは今や多くのユーザーが利用するブロックチェーンプラットフォームへと成長。昨今、暗号資産業界において一大ムーブメントを起こしているDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)でも重要な役割を担うなど、非常に大きな影響力を持っている。暗号資産時価総額順位においても暗号資産の祖とも言えるビットコインに次ぐ2位に位置しており、既存の金融機関からも一目置かれる存在となっている。

今回のTIME誌による発表では、大手掲示板サイト・Redditの共同設立者であるAlexis Ohanian氏がヴィタリック氏について記事を寄稿し、「私はVitalik Buterinのキャリアを(Redditのイーサリアムコミュニティのおかげで)早い時期から追いかけることができた」と述べた。

さらに、「イーサリアムの時価総額が約4000億ドル(約44兆円)に達したことや、非中央集権的なアプリケーションの世界での活躍、今年のNFTブームなど、彼がプラットフォームの共同創設者として生み出した価値は沢山ある」とコメント。そしてヴィタリック氏を「特別」と評した理由として、同氏が「開発者の開発者である」と説明した。

Ohanian氏は、「イーサリアムの用途を全て思いついた人間はいないだろうが、1人(ヴィタリック氏)のアイデアがきっかけでイーサリアムを利用した世界が始まった」とし、「インターネットの可能性にこれほどワクワクしたことはなかった」と付け加えた。

今回の発表では、ヴィタリック氏の他にも暗号資産業界に関連する人物が名を連ねた。

今年2月にビットコインを購入し、自身の発言で暗号資産市場にも大きな影響を及ぼした電気自動車大手テスラのCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏や、先日世界で初めてビットコインを法定通貨に定めたエルサルバドルのNayib Bukele(ナジブ・ブケレ)大統領が選出された形だ。

画像:Shutterstock