Keychain、ライフサイエンスおよびヘルスケア領域向けにブロックチェーン促進へ

ブロックチェーン関連事業を手がけるKeychainは14日、テクノロジー系グローバル・スタートアップに特化したインフルエンサー・マーケティング支援をおこなうLink & Innovationとパートナーシップを締結したと発表した。

パートナーシップを通じ、ライフサイエンスおよびヘルスケア領域向けにブロックチェーン技術を活用したイノベーションを推進していく。

Keychainは今回の取り組みに至った背景として、ライフサイエンスおよびヘルスケア業界において、最先端技術の導入により医療サービス提供の迅速化、医薬品等研究開発コストの削減、治験プロセスの効率化などが求められている状況にあると説明。しかし医療サービスや医薬品等の研究開発は人命にかかわる問題を起こさないために多くの法規制やデータの信頼性の確認、またデジタルデータは誰によって作成されたものかなど、細かな認証ステップが必要となっていると指摘した。

さらに、ブロックチェーンはデータの耐改ざん性や高いセキュリティ能力を備えているが、実情として医療業界の知見収集が進んでいないこと、そして開発会社等が医療領域の専門知識や法規制対応、技術状況を理解していないことから、適切なソリューション提供ができていないという。

こうした課題解決に向け、今回両者はイノベーション推進に向けた取り組みを行うとしている。

具体的には以下の3つを挙げた。

• ライフサイエンス＆ヘルスケア領域向けブロックチェーン活用に関する情報発信
• Keychainのブロックチェーン技術の紹介、導入ユースケース紹介
• 製薬・医療・介護・健康等、個別テーマごとに現状の課題の深堀とディスカッション

1つ目の取り組みについては、主にオンライン上の動画やソーシャルネットワークなどを活用し、情報発信を進めるとしており、Link & Innovationが主催するイノベーション・ポータルを通じて、ブロックチェーン関連の情報提供動画（YouTube）を掲載する。

2つ目では、金融やシステムコンサル、医療、電力領域など、すでにKeychainのソリューションが活用されている事例を紹介し、医療領域での活用方法について意見交換を行う。

そして3つ目では、Link & Innovation が有するライフサイエンスおよびヘルスケア領域における長年の知見をもとに、既存技術やAI、IoTなど個別技術だけでは実現できなかったイノベーティブなソリューション開発について意見交換の場を設けるとしている。

両者は今後について、「情報発信を促進することで、2021年度中にライフサイエンス＆ヘルスケア領域でのブロックチェーン導入案件を開始し、同領域のデジタル・トランスフォーメーション、セキュリティ向上、バリデーションコスト削減等に貢献してまいります」と意気込みを語っている。

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