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人気NFT「BAYC」、サザビースのオークションにおいて約27億円で落札

世界的なオークションハウスSotheby’s(サザビーズ)で2日から9日まで行われていたオークションにおいて、「101 Bored Ape Yacht Club(BAYC)」のNFT(非代替性トークン)が2439万3000ドル(約26億8,000万円)で落札された。

サザビースの事前落札価格予想では1200万ドル(約13億1,800万円)から1800万ドル(約19億7,700万円)であったが、これを大きく上回った形だ。

今回出品されたBAYCは101種類のNFTを組み合わせたもの。BAYCは「退屈している猿」というモチーフで作られたNFTで、1万点存在する。

今年4月から発売が始まり、SNSを通じて暗号資産業界からの注目が非常に高まったことで、当初0.08ETHから売り出されていたBAYCは、今では人気NFTマーケットプレイス・OpenSeaにおいて最低40ETHからの売り出しになった。40ETHは記事執筆時点で約1,486万円に相当する。

BAYCの公式Twitterは、「クラブにとって歴史的な瞬間だ」とツイートした。

近頃、NFTの取引量は一段と増し過熱感が漂っている。また、様々な業種業界においてNFTを発行する動きは加速しており日々応用事例が増えている。

先日には、ロシアの国立エルミタージュ美術館がNFTを発行し、暗号資産取引所Binance(バイナンス)のNFTマーケットプレイス「Binance NFT」において、44万ドル(約4,800万円)におよぶ売り上げを記録した。

このNFTはレオナルド・ダ・ビンチやヴィンセント・ヴァン・ゴッホといった名だたる作家たちによる絵画をNFT化し販売した。一連のプロジェクトを通じ、エルミタージュ美術館の館長を務めるMidhail Piotrovsky氏は「NFTとは哲学、保有の美学である」とコメントしている。

国内でも先日、西武ライオンズがプロ野球界初となるNFTの販売を発表した。

西武ライオンズはNFT販売について、昨今のコロナ禍で観客収入が減少している背景を指摘し、NFT商品の一次販売による売上やユーザー同士の売買によって生じる還元金などで新たな売上の創出を図ると説明している。

こうした動きは国内外問わず今後も加速度的に展開されるものとみられ、その都度注目を集めることだろう。

画像:Shutterstock