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NFTシリーズ「CryptoPunks」がハリウッド進出 大手事務所UTAと契約

米ハリウッド大手タレント事務所United Talent Agency(UTA)は1日、人気NFTシリーズ「CryptoPunks」などを手掛けるLarva Labs社と代理店契約したと発表した。

UTAはLarva Labsの代理人として、映画、テレビ、ビデオゲーム、その他のエンターテインメント・プラットフォームにおけるオリジナル・プロパティをベースにしたプロジェクトを追求するほか、出版やライセンスも提供するという。

Larva Labs社の共同設立者であるMatt Hall氏はThe Hollywood Reporterに対し、「我々のプロジェクトに関わるコミュニティ全体の利益のためにUTAと協力できることを嬉しく思う」とコメントした。

CryptoPunksは、1万点存在する24×24ピクセルのアート画像だ。様々なピクセルアートがあり、人間をモチーフにしたものだけでなく、ゾンビ、エイリアン、猿なども存在する。また、まったく同じ作品が存在しないことに加え、初期に誕生したNFTとして非常に高い注目度を誇る。

Larva Labs社はCryptoPunksの他に、「Meebits」および「Autoglyphs」というNFTプロジェクトを立ち上げている。

MeebitsはCryptoPunksと同様のコンセプトで作られた3Dボクセルベースのアバターで、オンラインゲームなどで使用されることを目的としている。今年5月に2万体のアバターを発行しスタートし、すでに1億9000万ドル(約209億円)相当の取引量を記録しているという。

一方のAutoglyphsは作品数わずか512個に限られているジェネレーティブアートだ。これまでに1600万ドル(約17億円)以上の取引量を記録しており、その中には1枚100万ドル(約1億1,000万円)以上で取引された作品もある。

今回のUTAとの契約では、MeebitsおよびAutoglyphsも対象となる。

今年に入りNFT市場の取引量は飛躍的に増加した。最近では、金融大手のVisaもCryptoPunksのNFTを購入し話題となった。

また、米エンターテインメント大手のFox Entertainment(FOX)もNFT事業に参入することを表明し、プロジェクトの1つとして「Krapopolis(クラポポリス)」というコメディアニメをNFTを活用し制作することを発表している。

こういった事例からも、米国でNFTが非常に注目されていることがうかがえる。

画像:Shutterstock