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Liquid Globalで不正流出 被害総額は88億円超か

暗号資産(仮想通貨)取引所Liquid Globalが、同社のシンガポール法人のウォレットがハッキング被害を受けたことを明らかにした。19日、同社の公式Twitterで発表された。

現段階で全貌は明らかになっていないが、公式Twitterでは以下のように説明している。

「重要なお知らせ この度、#LiquidGlobalのウォームウォレットが侵害されましたので、コールドウォレットに資産を移しております。現在、調査中であり、定期的に最新情報を提供します。それまでの間、入出金は停止されます」

具体的な被害の詳細は調査中だ。同取引所はハッキングが判明して以降、暗号資産の入出庫のサービスを停止し、ウォレットの安全確認を行っている。

同社の公式発表によると現時点で流出が判明しているのは、ビットコイン、イーサリアム、リップル、トロン、その他ERC20トークンといった主要銘柄と一部の銘柄。今後の調査で増える可能性もある。

海外の複数金融メディアによると、すでに判明している被害額は約8000万ドル(約88億円)。今後の調査では、さらに上回る可能性がありそうだ。

Liquid Globalは、記事執筆時点において、公式Twitterで「今後もコミュニティと協力して適切な対応をしていきます」と述べている。

Liquid Globalのハッキング報道を受けて以降、ビットコイン価格は一時下落する場面も見受けられた。

大規模なハッキング被害としては、今月10日、DeFi(分散型金融)プロジェクトの「Poly Network」において、6億ドル(約660億円)相当の暗号資産が不正流出した。この金額はこれまでに発生した暗号資産の不正流出事件による被害額として過去最大規模となる。

画像:Shutterstock