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韓国大手送金業社GME、RippleNetに参加

リップル社とSBIホールディングスとの合弁会社であるSBI Ripple Asiaは11日、韓国の送金業者Global Money Express Co. Ltd(GME)と提携し、韓国とタイ間において分散型台帳技術を活用した送金ビジネスを開始したと発表した。

GMEは、2021年に2兆ウォン(約1,900億円)の海外送金を目指している大手送金業社だ。

一方、SBI Ripple Asiaは、これまでリップル社の次世代決済基盤であるRippleNetを活用し、韓国や日本を含むアジア地域での決済基盤の提供を進めてきた。

今回の提携で、GMEはリップル社のグローバル金融ネットワークRippleNetに参加し、タイ最大の銀行であるサイアム商業銀行との間でリアルタイムかつ最低水準の手数料での送金が可能となった。

タイは韓国においても最も送金需要の大きい国の1つだ。現在、韓国には18万4,000人のタイ人が在住している。韓国内における外国人人口としては中国人、ベトナム人に次ぐ3番目の規模を誇る。

今後GMEは、既存のRippleNetの参加企業とも連携して、アジア地域および欧州や米国を含むグローバルな送金ネットワークの拡大を目指すという。

GMEの幹部Subash Chandra Poudel氏は、RippleNetへの参加について「私たちがリップル社をパートナーとして選んだ理由は、RippleNetを利用することで、迅速に他国との企業間でサービスを開始することができるからです」と述べた。また、同氏は「RippleNetでは、取引のプロセスがあらゆる段階で追跡可能なため、国境を越えて迅速かつ透明性の高い送金を簡単に行うことができます」と付け加えた。

リップル社のコーポレート戦略担当バイスプレジデントである吉川絵美氏は、今回の提携に際し「この地域への高パフォーマンスな送金ルートを求める人は急増しており、人々は週末や休日であっても送金できる機関を必要としています」と述べ、「GME のような大手送金業社と提携することで、ユーザーに優れた送金を提供すると同時に、RippleNet上の既存のパートナーと接続することで、新市場への進出を加速することもでき嬉しく思います」と歓迎した。

画像:Shutterstock