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コインチェック、国内初のIEO銘柄パレットトークンの取扱い開始

国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックは29日、Palette Token(PLT/パレットトークン)の取扱いを同取引所において開始した。

PLTは国内初の事例として、IEOプラットフォーム「Coincheck IEO」にて販売を実施したトークンだ。

IEO(Initial Coin Offering)はトークンを使った資金調達手段として海外ではすでに実施されている。IEO はSTOと違い証券性はないが、暗号資産取引所が主体となってプロジェクト審査、およびトークン販売から上場まで行う。

国内では今年5月の改正資金決済法施行以降、ガイドライン策定等の制度整備がなされたことで、IEOの実施が可能になった。

今回IEOを実施したPLTはHashpalette社が発行した。同社は、NFT特化ブロックチェーンネットワーク「Palette」の開発をはじめ、NFTによるマンガ・アニメ・スポーツ・音楽といったエンターテイメントコンテンツのグローバル流通のための技術基盤の研究・開発を行っている。

PLTは7月1日から15日までコインチェックで抽選販売への申し込みを実施。1トークン=4.05円で2億3000枚、調達目標金額を9億3,150万円に設定した。

国内初のIEO案件ということで発売前から注目を集め、抽選販売開始の1日に6分で目標金額を突破したと発表され話題になっていた。

IEO実施当初、上場日は27日を予定していたが、既報の通りコインチェックのシステムの不具合で29日に延期となった。

取扱いを開始した29日に正午直後から価格が高騰し、一時IEO実施時点の10倍以上にあたる46.12円を記録した。記事執筆時点でも27円前後を推移している。

なお、コインチェックはPLTの取り扱い開始で、取扱い暗号資産数は国内一となる17種類となった。

同社はリリースで「今後も、当社では「新しい価値交換を、もっと身近に」のコーポレートミッションを実現すべく、取扱い暗号資産の拡充やサービスのユーザビリティーの向上、新規サービスの創出などに努めてまいります」と抱負を述べた。

画像:Shutterstock