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ビットコイン4万ドル復帰 リップルを筆頭にアルトコインも上昇

ビットコインは28日、続伸して前日比約8%上昇し、4万ドル台(約439万円)にまで価格を戻した。ビットコイン価格が4万ドル台に乗せるのは先月16日以来となる(CoinMarketCap参照)。

ビットコインの価格上昇に伴い、主要アルトコイン価格も好調な推移を見せている。特にリップルは、日本では初となる国際送金ネットワーク・リップルネットのオンデマンド流動性(ODL)サービスが開始されるとの発表もあり、記事執筆時点で前日比16 %増の80円まで上昇している。

既報の通り、米Amazonが暗号資産(仮想通貨)決済を導入する可能性が浮上したことで、ビットコインを中心に暗号資産市場は26日頃から急反発した。その後、AmazonがBloombergを通じて暗号資産決済導入を否定し一時的に下落に転じたものの、ゴールドマン・サックスによるETF申請など好要因も重なり大幅な価格変動を見せるには至らなかった。

現在、軒並みの銘柄が前週比で20%前後上昇しており、近頃停滞していた暗号資産市場にとってはポジティブな状況に傾きつつあると言える。

今週は米国を中心にハイテク企業などの決算が相次いで予定されている。さらに、29日には米連邦準備制度理事会(FRB)による政策金利の発表も控えていることから、暗号資産市場にも何らかの影響が見られる可能性があるだろう。

また、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界経済の回復鈍化も今後の市場動向を左右する。

米国などでは早期のテーパリング(量的金融緩和の縮小)実施も検討されていたが、デルタ株の拡大に伴い経済動向の不透明感がさらに強まっていることから、引き続き金融緩和の流れが継続するとの見方もある。政策金利を含む金融緩和が継続した際には、リスクオンの流れが強まり暗号資産市場へのさらなる資金流入も考えられるだろう。

記事執筆時点では、ビットコインは4万ドルを行き来する推移を見せており、依然としてこの水準を上抜ける攻防が続いている。

画像:Shutterstock