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Amazon、暗号資産決済導入報道を否定するものの関心は示す

米Amazonが、年内に暗号資産(仮想通貨)決済を導入する可能性があるとの報道を否定した。米国時間26日、Bloombergが報道した。

Bloombergによると、Amazonの広報担当者が同紙の取材に対し、「暗号資産分野に関心はあるものの、暗号資産決済に関する臆測は事実ではない」と電子メールで否定する回答をしたという。

今回の回答は25日、英国の金融メディアCity A.M.が、Amazon社内の関係者の話として、同社が年内にビットコインでの支払いを受け付け、2022年に独自の暗号資産を導入する予定であると報じたことを受けてのもの。

また、Amazonが先週末に暗号資産・ブロックチェーン関連の求人を公表したことも、暗号資産決済の導入報道に信憑性を持たせた。

City A.Mの報道後、世界規模でサービスを展開するAmazonが暗号資産決済を受け入れるということで、日本を含む海外の多数のメディアが報道。ビットコインの価格は約15%急騰したほか、Amazonの株価も上昇した。

Bloombergの報道では、暗号資産決済の導入は否定したものの、Amazonは若年層や技術に精通した消費者に人気のある暗号資産に関心を持っていることを確認していると言及。Amazonは暗号資産がどのようにサービスや決済で活用できかるかを模索していていると報じた。

また、Amazonも一連の暗号資産をめぐる報道を否定はしつつも、暗号資産について「私たちは、現代的で迅速かつ安価な決済を可能にする新しい技術の上に未来が築かれると信じており、その未来をできるだけ早くAmazonのお客様にお届けしたいと考えています」と、含みのある声明を出した。

Amazonは現在、企業向けブロックチェーンプラットフォームの構築サービスを提供している。さらにAmazonのCEOであるAndy Jassy氏は数年前、「我々はブロックチェーンの開発を注視している」と語ったこともあり、ブロックチェーンの持つ可能性は認めている。

今回の報道は否定しつつも、将来的な暗号資産決済の導入の可能性までは否定していないことから、引き続きAmazonの今後の動向に注目が集まる。

画像:Shutterstock