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Facebookの独自暗号資産Diem、関連アプリをポルカドット上でテスト可能な環境構築

Facebookが主導する独自暗号資産(仮想通貨)Diem(ディエム)の試験的なブロックチェーンネットワークであるPontemは、ポルカドットを基盤とするノードプロバイダーのPinknodeと提携したことを発表した。

今回の提携では、サードパーティの開発者がDiemブロックチェーンに移行する前にアプリケーションのテストを容易に行うことが可能な環境作りを目的としているという。提携を記念し、両者は23日にそれぞれのTelegramでAMAを開催するとしている。

Pontemはディエムの試験的ブロックチェーンネットワークとして2020年に設立。Pontemのネットワークはパブリックかつパーミッションレスであるため、第三者がDiemのエコシステムに持ち込む前にアプリの構築やテストを行うことが可能だ。

なお、DiemユーザーはPontemで開発された全ての機能にアクセスできるようになる見込みだという。

一方Pinknodeは、ポルカドットを基盤としたノードプロパイダーだ。

ポルカドットは相互運用可能なブロックチェーンのインターネットを構築することを目的としたマルチチェーンネットワーク。Pinknodeはポルカドットを用いることで、安全かつ信頼性の高いノードインフラを提供し、ユーザーが製品を迅速に開発できるよう支援することを目指している。

Pinknodeの共同設立者であるEric Poh氏は今回の発表に際し、「ポルカドットのインフラプロジェクトとしての相乗効果を考慮して、Pinknodeはディエムのブロックチェーンへの橋渡しを行う。数十億のユーザーをポルカドットのエコシステムに乗せるというPontemのミッションをサポートする」とコメントした。

ディエムは当初、Libra(リブラ)という名前でプロジェクトが立ち上げられた。しかし各国の中央銀行や政府機関がマネーロンダリングなどの面で懸念を示し、結果的に当初予定していた主要法定通貨に連動したバスケット形式での発行を断念した。

その後、昨年12月に現在のディエムへとリブランディングし、米ドルに裏付けられたステーブルコインを発行する計画に変更されている。

画像:Shutterstock