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ビットコインマイニング、4回連続でマイナス調整

18日、ビットコインネットワークは難易度調整を行った。今回は4.8%の易化となり、4回連続でマイナス調整となった。

BTC.comのデータによると、前回、難易度調整が行われた3日には-27.98%と過去最大を記録したが、今回も引き続きマイナス調整となった。

ビットコインのマイニングは、難易度調整によってブロック生成速度が約10分になるよう調整される。前回の調整前には、1ブロックの生成速度は移動平均で13分53秒だったが、今回は平均10分30秒であったため、4.8%のマイナス調整となったようだ。

難易度調整が4回連続でマイナス調整となった要因としては、先月からの中国における暗号資産(仮想通貨)の取り締まり強化を挙げる声が多い。

中国政府は6月中旬に大手国営銀行5行やアリペイなどのオンライン決済大手の事業者を集め、ビットコインなど暗号資産の取引や使用の中止を指示。また、内モンゴルや青海省、四川省でも規制強化によってマイニング業者が廃業や海外移転に追い込まれる事態となった。

中国のマイニング事業は世界の約7割を占めているという推計もあり、政府の取り締まり強化を受け、ハッシュレートも不安定な状況が続いていた。

現在、中国を拠点としてきたマイニング事業者の海外移転までの間、一時的に事業を停止せざるを得ない業者も多い。海外移転に伴い、マイニング効率の悪い旧式のマシンは移転対象にならないと推測される。

また、中国の独占市場だったマイニングの拠点が諸外国に分散化されることで、 ここ数年、中国政府の思惑や圧力に振り回されてきたマイニング規制からも解放されることから、暗号資産業界全体では前向きに捉えてもいいだろう。

画像:Shutterstock