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イスラエル議会、世界初となる大統領の宣誓書をNFT化

イスラエル議会は7日、Isaac Herzog大統領に対し、大統領宣誓書の原案をNFT化し付与すると発表した。国の宣誓書がNFT化されるのは世界初のことだ。また、国家の議会がNFTを発行することも初の事例となる。7日、現地メディア・YNETが報じた

NFTの発行にあたり、イスラエルの立法府であるKnesset(クネセト)のMichael Levy議長は、「Herzog次期大統領に対し、38年前に署名された宣誓の文言を含む同氏の父親からの特別な思い出をプレゼントできることに感激している」とコメントした。

クネセトの技術・コンピューティング部門は、Herzog大統領の父であるChaim Herzog元大統領が1983年5月5日に署名した宣誓書を議会のアーカイブから取り出し、NFTを作成したという。NFTを作成するに至った経緯としては、オリジナルの宣誓書を見つけた時に感銘を受け、「過去と現在の融合」の実現を目指しHerzog大統領へNFTを送る案が浮上したという。

宣誓書では、「イスラエル国家への忠誠と、大統領の役割を果たす」ことを誓っている。

このNFTは就任に先立ちHerzog大統領に贈呈された。また、NFTはコールドウォレットで保管され、今後は大統領官邸にて管理されるという。

現在、世界各国でNFTを用いた様々な事例が見受けられている。

先日には、ピラミッドやスフィンクスなどといった歴史的建造物をNFTにする試みが明らかになった。これはNFTに特化したエコシステムを構築するEnjin(エンジン)が発表したもので、歴史的芸術品のデジタル化に携わってきた米Virtual Worlds LLCと提携したことにより実現した。

このNFTはVirtual Worldsのプラットフォーム内にあるバーチャル空間に設置することが可能だという。

また、米FOXやマーベルなどといった著名な企業などが参入しているほか、国内においてもGMOやセガなどが積極的な姿勢を見せており、NFTのさらなる広がりが予想される。

今回、世界で初めて国の立法府がNFTを発行するという事例が生まれたが、今後理解が深まっていけば、同様の試みが見受けられる可能性がある。

画像:Shutterstock