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コインチェック、IEO実施後わずか6分で9億円突破 NFT分野で新たな展開も

国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックは1日、国内初となるIEOの実施を開始した。同社によると、今回のIEOは抽選制で、申込期間は7月1日から15日までとなっており、抽選日は20日、上場日は27日を予定している。

今回、コインチェックはIEOでHashpalette社が発行するパレットトークン(PLT)を、1トークン=4.05円で2億3000枚、調達目標金額を9億3,150万円に設定した。

IEO(Initial Coin Offering)はトークンを使った資金調達手段だ。STOと違い証券性はないが、暗号資産取引所が主体となってプロジェクト審査、およびトークン販売から上場まで行う。

Hashpaletteは調達した資金を「NFTの購入費」「Paletteにおけるノード運用報酬の支払い」「スマートコントラクトやNFT発行の手数料」に利用するという。

なおコインチェックは2日、昨日開始されたパレットトークンのIEOが6分で目標金額の9億3,150万円を突破したと発表した。

Hashpaletteは2020年3月に設立。NFT特化ブロックチェーンネットワーク「Palette」の開発をはじめ、NFTによるマンガ・アニメ・スポーツ・音楽といったエンターテイメントコンテンツのグローバル流通のための技術基盤の研究・開発を行っている。

またコインチェックは2日、世界140以上のクラブとライセンス提携するブロックチェーンを使ったファンタジーフットボールゲーム「Sorare(ソラレ)」とNFT領域において連携を開始することを発表。今後、コインチェックの提供する「Coincheck NFT(β版)」において、Sorareで利用可能なNFTを取扱うことを検討しているという。

Sorareは、プレイヤーがクラブ公式のサッカー選手のデジタルカードを取引できるファンタジーフットボールゲームだ。Sorareのカード販売量は140ヶ国で月間7000万ドル(約77億円)を突破するほどの人気を誇る。Jリーグ所属の全選手のNFTカードも発行しており、6月には、ドイツ、ベルギー、フランスの代表チームとも提携した。

コインチェックは、これまでのNFTの取引における課題とされてきたネットワーク手数料(Gas代)の高騰や、複数のサービスを介した難しい取引などの解決を目指した新たなNFTマーケットプレイスとして「Coincheck NFT(β版)」を3月に提供開始。現在、「CryptoSpells」「The Sandbox」「NFTトレカ」にて利用できるNFTを取扱っており、今後もマンガやアニメ、スポーツなどの分野においてNFTを使った事業を展開していく予定だ。

コインチェックはSorareとの提携について「Sorareは、安全性や透明性を確保することでNFTを主流にするという大きなビジョンを掲げ、いち早くNFT領域に参入しました。世界的にも評価の高いファンタジーフットボールゲーム「Sorare」により、長期的なユーティリティ性を有するNFTを生み出した彼らと連携を開始できたことを嬉しく思います」と述べた。

画像:Shutterstock