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Blockchain Capitalが3億ドル調達 VisaやPayPalが出資

大手暗号資産(仮想通貨)ベンチャーキャピタルであるBlockchain Capital(ブロックチェーン・キャピタル)は22日、新たに立ち上げたファンド「Blockchain Capital V」において、3億ドル(約330億円)を調達したと発表した。

このファンドには年金基金や大学基金のほか、決済大手のVisaやPayPalなどの大手企業やその他投資家など多数が参加したという。

Blockchain Capitalは、暗号資産・ブロックチェーン業界において早期から積極的に活動しているベンチャーキャピタルの1つとして知られており、2013年の設立以来、110以上の企業やプロジェクトに出資している。資産運用額は約1,660億円で、ポートフォリオにはCoinbase、Krakenなどといった業界のリーディング企業のほか、DeFi業界を牽引するAave、UMAなどが名を連ねている。今年5月にはDeFiプロジェクト・Balancerの2425万ドル(約26億円)もの資金調達に参加した。

Blockchain Capitalが投資対象とするのは、ブロックチェーンインフラ、DeFi、NFT、dAppsなど、多岐にわたる。

なお、今回の投資ファンドに参加したPayPalやVisaは、Blockchain Capitalの戦略的パートナーシップ・プログラムにも参加することが明らかになっている。

PayPalのブロックチェーン・デジタル通貨担当責任者であるJose Fernandez da Ponte氏は、「PayPalはデジタル通貨によりアクセスしやすく、便利で安全なものにする企業のエコシステムを育成していくと約束する。Blockchain Capitalの新しいファンドに投資することで、分散型経済の未来と金融サービスの新しい波を牽引する起業家たちと関わることができる」とコメント。

またBlockchain Capitalは、米Guggenheim Partnersの投資銀行アナリストであったAleks Larsen氏をパートナーに昇格させたことも発表した。

現在26歳のLarsen氏を昇格させてことについて、Blockchain Capitalの共同設立者兼マネージング・パートナーであるBrad Stephens氏は「Blockchain Capitalは、年齢や経歴に関係なく実力と才能を重視する、より大きな暗号資産業界の価値観を反映している」とコメントしている。

画像:Shutterstock