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米FOXがNFT事業に1億ドルを投資

米エンターテインメント大手のFox Entertainment(以下FOX)が、NFT事業に1億ドル(約110億円)を投入する発表した。15日、Forbesなどが報じた

FOXはデジタルアートクリエイター向けに新しくファンドを立ち上げる予定だ。初期投資として投じられた1億ドルは、「完全にブロックチェーン上で企画されるアニメーションシリーズ」という世界初の試みに用いられる。NFTを活用する実験的な試みとしては、かつてない規模だと言えるだろう。

同ファンドは、5月に同社が発表した新事業「Blockchain Creative Labs(ブロックチェーン・クリエイティブ・ラボ)」の一部となる。新事業を通して、同社はNFTをはじめとしたデジタルアイテムの販売や運営を行う。

Blockchain Creative Labsは、同社のアニメーションスタジオ・Bento Box Entertainmentの協力のもとローンチする。また、Blockchain Creative LabsのCEOは、同スタジオの共同創始者兼CEOであるScott Greenberg氏が務めるという。

Foxのエンターテインメント部門のCEOであるCharles Collier氏は、「ブロックチェーン技術の登場は、Bento Boxの強みを生かした新しい市場を生み出した」とコメントを残した。

2021年に入ってからNFT市場は大きく成長し、世界各国で注目を集めている。

一時期の盛り上がりと比べると、現在のNFT市場はやや落ち着きを見せ始めたが、この状況下でFOXがNFT事業へ莫大な投資をしたという点は、同社がNFTの将来性に期待を寄せていることがうかがえるだろう。

FOXが最初に手がけるNFTプロジェクトの1つとして、「Krapopolis(クラポポリス)」というコメディアニメが挙げられる。これは「Rick and Morty」などの作品を生み出したDan Harmon氏が手がけるアニメで、今年中の公開を予定している。

また、5月に一連のNFT事業を発表した際には、Krapopolis専用のマーケットプレイスの立ち上げを予定していると明かされた。このマーケットプレイスでは、同作品のキャラクターや背景アートなどをNFT化し、限定的なソーシャル体験を提供するとしている。

画像:Shutterstock