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マイクロストラテジー、ビットコイン購入に向け5億ドルを資金調達

米マイクロストラテジー(MicroStrategy)は14日、ビットコインを追加購入するために行った私募債発行による資金調達を完了した。14日、同社がプレスリリースで発表した。

今回、マイクロストラテジー社が集めた資金は5億ドル(約550億円)。そのうち、手数料などを差し引いた4億8800万ドル(約537億円)をビットコインの購入に充てるという。記事執筆時点でビットコイン価格は約4万400ドル(約446万円:CoinMarketCap参照)であるため、現在のレートで1万BTC以上を購入することになる。

マイクロストラテジーは、すでに9万2079BTCを保有しているため、追加購入で10万BTC以上を保有することになりそうだ。

マイクロストラテジーは1989年に設立。主にビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェア開発を手がけ、1998年に米ナスダックに上場した。だが、年間売上高は2014年に約5億8000万ドルでピークに達した以降、ソフトウェア事業の売上高は徐々に減少傾向にあった。

しかし昨年8月、同社の主要な準備資金としてビットコインを採用すると発表し、当時2億5000万円ドル相当のビットコインを購入したことで一躍注目を集めた。以降、今回を含め、ビットコインの追加購入のために3回の私募債発行を行い、2021年の第1四半期の決算報告では保有財産の大半が、ビットコインとなった。

さらに、マイクロストラテジーのCEOであるMichael Saylor氏が自身のTwitterで、私募債による資金調達が完了してから数時間後に最大で10億ドルの同社の株式を売却することを明らかにした。

マイクロストラテジーが株式売却にあたり米証券取引委員会(SEC)に提出した目論見書には、「ビットコインの購入も含む、企業としての事業資金として利用する」との使用用途記載が確認されている。一方で、企業としての価値がビットコイン価格に左右されるリスクも目論見書には書かれている。

Saylor氏は先週末、ビットコインについてリスクを承知しつつも「将来に多大な影響力をもたらす人類の発明」だと高い評価を示し、今後も積極的に買い増しを続けていく姿勢を見せていた。

画像:Shutterstock