月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • ゴールドマン・サックス、イーサリアム先物取引の取扱いを計画

ゴールドマン・サックス、イーサリアム先物取引の取扱いを計画

ゴールドマン・サックスは、機関投資家向けに暗号資産(仮想通貨)イーサリアムの先物・オプション取引の取扱い提供を計画している模様だ。15日、Bloombergが報道した。

Bloombergの取材に応じたゴールドマン・サックスのデジタル資産部門責任者であるMathew McDermott氏によると「数ヶ月以内にイーサリアム関連の投資商品の提供を計画している」と語り、ビットコイン価格と連動したイーサリアムの上場投資証券(ETN)の取扱いも検討中であることを認めた。

暗号資産は価格変動の激しさが特徴であるにも関わらず、米国の投資銀行は大口顧客に対し、ビットコイン関連のサービス提供を拡大している。

ゴールドマン・サックスも、5月のビットコインやイーサリアム価格の急落が逆に購入の絶好のチャンスであると捉えているという。Mathew McDermott氏は「我々は、ビットコインの下落後も手頃な価格で買いのエントリーポイントを見つけて、暗号資産取引をしたいと思っている顧客を数多く見てきている」と明かし、投資家たちの暗号資産に対する需要や関心が衰えていないことを付け加えた。

ゴールドマン・サックスは、昨年Mathew McDermott氏をデジタル資産部門の責任者に任命し、今年3月には3年ぶりに暗号資産の取引デスクを再開した。

また4月には、第2四半期内に富裕層へビットコインを中心とした暗号資産投資サービスの提供を開始することを明らかにし、先月には機関投資家向けにビットコインデリバティブサービスの取扱いを始めた。

そして今回、ビットコインに続きイーサリアム関連の投資商品の提供計画を進めている。

ゴールドマン・サックスは、イーサリアムの可能性を高く評価している。

5月にForbes紙が公開したゴールドマン・サックスの内部資料では、イーサリアムのユースケースの多さに言及し、「昨年ブームの起きたDeFi(分散型金融)はイーサリアムネットワーク上で構築されており、最近需要が高まっているNFTのほとんどもイーサリアムのブロックチェーンを利用している」と、将来的にイーサリアムがビットコインを抜くことも有り得るという見方も示していた。

画像:Shutterstock