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バイデン政権のテクノロジー顧問、ビットコインとファイルコインを保有していることが判明

米バイデン大統領のテクノロジー顧問Tim Wu氏が、最近米政府に提出した個人資産の財務情報開示で、暗号資産(仮想通貨)を所有していることが判明した。同氏の約数億円にわたる財産の半分近くを暗号資産が占めているという。米国ニュースメディア・POLITICOが6日に報じた

開示内容によると、Tim Wu氏が保有している暗号資産は、ビットコインとファイルコインの2銘柄であり、それぞれ、ビットコインを100万ドルから500万ドル、ファイルコインを10万ドルから25万ドル程度保有しているとされている。ビットコインの現在の価格が約32800ドル(約360万円)であることから、同氏が実際に保有しているビットコインは約30~150BTCと推定される。

これまで、Tim Wu氏は米国名門コロンビア大学の法科大学院で教授を務めてきたほか、オバマ元大統領政権下の国家経済会議において米国のテクノロジー事情について詳しい著名アナリストの一人として参加していた経歴を持つ。今年3月に、テクノロジー政策を担当する特別補佐官としてバイデン政権の顧問に就任した。ただし、暗号資産に関する政策立案には関与していないという。

Tim Wu氏は2017年に発売した著作で「ビットコインはバブル」と呼び、「いかなる価値の裏付けもされておらず、株式や債券とは異なり、ビットコインそのもの以外には何の権利も与えられていない」と、やや批判的な立場を取っていたが、開示されたポートフォリオを見ると暗号資産に関する考え方を変えたものとみられる。

POLITICOの報道に対してホワイトハウスの関係者は、「Tim Wu氏はバイデン政権の顧問である以上、金銭的な利害関係が生じるため、ビットコインや暗号資産全般に関わる特定の案件からは退いている。国民の疑惑を持たれる案件には一切携わっていない」と声明を出した。

米政府関係者の個人資産において暗号資産が大半を占めるのは初の事例だという。

画像:Shutterstock