ハッカー集団「アノニマス」を名乗るグループ、イーロン・マスク氏を痛烈批判 攻撃を示唆

世界的ハッカー集団「アノニマス」のメンバーだと主張するグループが、YouTubeに投稿した動画を通じ、Elon Musk（イーロン・マスク）氏を批判した。

6月5日に投稿されたこの動画は、テスラのCEOであるマスク氏は自身の言動を通じて暗号資産（仮想通貨）市場を「常に荒らしている」と非難した内容となっている。さらにはマスク氏について、「注目されたくてたまらないナルシストの金持ち野郎」「ソーシャルメディアを荒らすことでカルト的人気を得ている唯一のCEO」と述べ、痛烈に批判した。

動画で話す人物はアノニマスの特徴的なマスクを被り、声は加工されている。しかし、このグループや動画が本当にアノニマスのものであるかどうかは定かではない。

終始マスク氏を批判したこの動画では、同氏が億万長者にまで上り詰めた手法や現在手掛けている事業に関して触れており、それらを全否定している。

その中で、マスク氏の言動が暗号資産の相場を変動させる点について、「数百万人もの個人投資家が生活を向上させるために暗号資産価格の上昇を心から期待していた」と言及。

その上で、「あなたのきまぐれさが多くの人々の夢を台無しにした。その一方であなたはいくつもの豪邸を所有し、そういった人々を笑い続けている」と述べ、マスク氏によって多くの被害が生じている共に、一般的な労働者の心を逆なでしていると語った。

このグループは動画の最後に、「あなたは自分自身がこの世で最も頭がいいと思っているかもしれないが、今この瞬間、戦う相手と出会ったことになる。我々はアノニマス！ 我々はレギオンだ。我々に期待してくれ」と、マスク氏への攻撃を示唆し締めくくった。

アノニマスはデータの取得からネットワークの停止など、あらゆることを行う国際的なハッカー集団だ。

近頃の暗号資産市場はマスク氏の一挙一動によって大変動を見せることも少なくない。こういった背景から、暗号資産業界を中心にマスク氏への批判が集中していたため、今回のアノニマスを名乗るグループなどから、攻撃的なメッセージが届くことも十分考えられる状況であった。

なお、マスク氏は日本時間6日にこの動画に対する返答と思われるツイートをしており、「憎むものを殺すな、愛するものを救え」と書き記している。

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