月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • コインチェック、今夏にIEOを実施予定であることを発表

コインチェック、今夏にIEOを実施予定であることを発表

国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックは31日、今夏に国内初となるIEO(Initial Exchange Offering)を行う予定であることを発表した。

コインチェックが公開した専用ページ「Coincheck IEO」では、次世代 NFT プラットフォーム・「パレット(Palette)」のIEOが第1弾として実施される見込みであると明らかにされている。ティッカーシンボルは「PLT」になる模様だ。

IEOは企業が資金調達を目的にトークンを発行する際、暗号資産取引所がその企業に代わって販売を行うものだ。

企業がトークンを発行し、直接販売を行うICO(Initial Coin Offering)と比べた際、暗号資産取引所が十分調査した上で販売されるため、投資家が詐欺的な事情で損失を被る可能性が非常に低くなることが特徴と言える。

これまでに海外取引所では実施されてきたが、国内では事例がなかった。

国内初のIEOとなるパレットは、マンガ・アニメ・スポーツ・音楽といったエンターテイメントコンテンツのNFTの流通に最適化されたブロックチェーンを目指し、今年3月にテストネットが公開された。

パレットの開発を行っているのは株式会社Hashpaletteで、同社は東証一部上場企業のLink-Uと、ブロックチェーン分野で豊富な実績を有するHashPortの合弁会社として昨年3月に設立された企業だ。

その後、昨年8月にはコインチェックとHashpaletteがIEOを実現するための共同プロジェクトを発足。またコインチェックは今年3月にパレットのテストネットの検証等を行うエンジニアリングパートナーとして参画するなど、着々と準備を進めてきた。

同取引所は新規銘柄の取扱いだけでなく、積極的に新規事業の展開を図っている。

今年3月には、国内初となるNFTマーケットプレイスの提供を開始し話題となった。IEOの実施に関してもコインチェックは国内取引所の中でもいち早く検討を発表している。

今回のIEOに関する情報およびプロジェクトの詳細は今年6月頃に発表するとしており、コインチェックは「今夏のIEO実施に向け準備を進めてまいります」としている。

画像:Shutterstock